元から沸点の低い彼ではあったが、神野の悪夢や仮免試験での不合格、文化祭を経て何となく、何となくではあるが丸くなりクラスメイトとも協調するようになっていた。以前より視野が広がったのだろう。
そんな彼が入学初期の頃のようにイライラし爆発していた。文字通り爆発しており、周囲にいた人は爆豪を避けている。
先ほどの授業で同じヒーロー科のB組と合同戦闘訓練を行った。
何度か合同での授業を行っており、今回爆豪は上鳴や瀬呂、尾白と同じチームになりB組を一人ずつ戦闘不能にする。
こちらの戦力も削られてはいたが優位に立ち、B組をあと一人のところまで追い詰めたまではよかった。
しかし、そのあと一人の“彼女”に爆豪含め動けるメンバー全員が負けてしまったのである。
訓練が終わった後、B組の物間が“彼女”を絶賛しA組を虚仮にするようなことばかりを言っていた。物間は別チームであり彼自身は負けていたけれど。そんな物間の言葉にも更にイライラが募っていた。
爆豪はプライドが高い男である。
訓練とは言え負けるなんて許されるはずもなく、それも名前も聞いたことがないような“女”に負けるなんて言語道断だった。
B組の教室のドアが大きい音を立てて開く。
余りの音の大きさに教室に残っていた生徒が全員、ドアを開けた爆豪の方を向いた。
物間が爆豪の方へ行き話しかけるが、それを無視してある一人の生徒へと足を進める。
「深波碧……ちょっとツラかせや。」
深波碧。
それは今日の合同訓練で爆豪たちメンバーを一人で倒した“彼女”の名前だった。
原作であったB組合同訓練とほぼ同じ内容でメンバーを変えた訓練です。