▽カラフル番外ss


診断メーカーさんからネタお借りしてます。デフォルト名がっつり。



「うっはあ! ひまわり畑!」
 瞳を爛々と輝かせ、朋子は眩しいほどの黄色の中に飛び込んだ。総悟よりもよっぽど年上のくせに、はしゃぐその様はアイツよりも小せェガキみてーだと思った。
「土方さーん! ほら、土方さんも!」
「行かねーよ。オラ、早く帰んぞ。これがねーと晩飯出来ねーだろーが」
 俺は手に持ってた買い物袋を揺らして見せた。朋子は少しだけ不服そうな表情を見せたあと、思いついたように急にしゃがみ込む。
「オイ、何やってんだ」
「んー一本だけ貰ってこうと思って! 近藤さんにもミツバさんにも総悟にも見てもらいたいじゃん!」
「…勝手にしろよ」
 面倒になって適当に頷く。ひまわりを抱えたアイツが太陽のように笑った。

今日の書き出し/締めの一文 【 ひまわりを抱えた君が太陽のように笑った 】  http://shindanmaker.com/231854  青主



 どうやら今夜、普段とは段違いに大きな犯罪組織へと乗り込むらしい。屯所に少し、いつもと違う騒がしさがあったのはこの為か。勿論彼らのことだ、何も心配などいらないだろう。その、はず。
「……あ」
 洗濯物を干すため庭に向かうと、見慣れた忌々しい背中を視界に捉え、思わず足を止めた。縁側に腰を下ろしていた彼も私に気付いたらしい。すぐに立ち上がり、私に顔を見せることなく去って行った。いつもながら感じの悪い人だ。しかし、ぽつりとあった馴染みのない感情が、じわりと広がったように思えた。
「……―――、」
 予想外に声は掠れ、ただ口を動かすだけとなってしまう。このざわざわとした嫌な気持ちは、何なのだろうか。
 不意に視線を上げた。何でも呑み込んでしまいそうな、恐ろしいほど青々とした空だった。
 あの人を呼ぶ声の代わりに、空に手を伸ばす。

今日の書き出し/締めの一文 【 君を呼ぶ声の代わりに、空に手を伸ばす 】  http://shindanmaker.com/231854  赤主



 それは安っぽいおもちゃの指輪だった。
「……いやいらねェし。マジ重いしキモいからそゆの」
「んだコラァ! テメーがうるせーからわざわざ挑戦してやったんだろーが! 俺だってこんなんいらねーよ!」
「私が欲しかったのはその隣だっつってんだろボケ」
 そう言って雪は銀時から視線を外し、屋台に並ぶ目当ての景品――動物のポストカード集へと向けた。やはり諦めきれそうにない。雪は再び銀時に向き合った。
「オイ、残り2発。確実に取れ」
「いやもう無理だって勘弁しろって。つーかお前自分でやれよ」
「嫌。そのコルク銃さっき気色悪いブタ男が触ってたから。生理的に受け付けない感じの」
「我儘ばっか言ってんじゃねェェ!!」

今日の書き出し/締めの一文 【 それは安っぽいおもちゃの指輪だった 】  http://shindanmaker.com/231854  緑主



 もうこんなことはこれで終わりにしよう。そう自分に言い聞かせたのはこれで何度目か。幾度も繰り返したその言葉に、しかし未だ此処を離れることは出来ていない。自分で自分が嫌になる。それすらも、今に始まったことではないけれど。
「……真琴」
 あの人がわたしの名前を呼ぶ。本当なら、彼がわたしを呼ぶことなんて、視界に入れることなんてあり得ないはずだったのに。
 返事をしないわたしに、彼は喉で笑った。それは酷く楽しそうで、だけどそれ以外の何かも確かに含まれていて。
「……な、に……高杉」
 本当なら、彼とわたしの目が合うなんて、彼がわたしに触れるなんて、あり得ないはずだったのに。

今日の書き出し/締めの一文 【 もうこんなことはこれで終わりにしよう 】  http://shindanmaker.com/231854  黄主


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