練乳アイスのまろやかな甘み。そこに時折混ざるあずきとか、小さくカットされたパインや黄桃の爽やかな甘酸っぱさとか。色んなものがごちゃごちゃ混ざっているこのアイスが、私は昔から大好きだった。
「おいしいですね」
「な〜」
なかなか良い出来になった春雨サラダのお裾分けに来たら、お礼にと出してくれた棒アイス。ロナルドさんが自分の分を迷いなく開封し始めたから、私もその場で頂く流れになった。誰かと同じアイスを齧るなんて久しぶりで、新鮮な気持ちになる。
それにしても、前より美味しい気がするな。改良されたのだろうか。ロナルドさんもニコニコと頬張っていて、その顔がいつもより少し幼く見えた。
「っとに最近暑いよなぁ……毎日アイス食ってる気がするぜ」
「はは、お腹壊さないよう気をつけてください」
ロナルドさんはいつも外食や既製品で済ませているらしかった。丈夫そうだけど、健康には気をつけてほしい。とはいえ、私も自炊頻度は高くないというか適当にカップ麺だけで済ませることもあるから、人のことは言えないけど。
食べ終えたアイスの棒を捨てさせてもらって、玄関の方に向かう。ロナルドさんは律儀にそばまで来てくれた。
「アイスありがとうございました」
「こっちこそお裾分けありがとな。大事に食うわ」
「お互いちゃんと野菜取りましょうね」
「ん……そうだな」
一瞬口ごもったロナルドさんは、明らかにバランスを考えてなさそうだ。彼が纏っているのか、部屋に残っているのか、今日は仄かに煙草の匂いがした。
またお裾分け持ってこよう。野菜がたくさん入ってて、あと肉も入ってるやつ。
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