乙女はなにかと忙しい
「おはようございます、ハナコ。あなたまた寝癖放ったらかしにしましたね?」
「おはよう、アレン。朝っぱらからその清々しい笑顔がすごく胡散臭いのはなんでだろう」
「ふふっ。ホント、女の子らしからぬ頭ですね。それ寝癖ですか?僕思わずゴミ収集車呼んじゃうトコでした」
「救急車ですらなくいきなりゴミ収集車だと!?」
「救急車呼んだところで、あなたが救われるとは思えませんよ普通」
「うるせェエエ!!時間なかったんだよ!ドライヤーなんてやってる暇なかったんだよ!お前に乙女の朝の忙しさが分かるか!?」
「そんな素晴らしい寝癖を放ったらかしにしてる人に乙女を語られたくありませんね」
「何も分かってない!お前は何も分かってないアレン!」
「ちょっ!なに頭掻き毟ってんですか!白い何かが飛んできそうなんでやめてくださいよ!」
「フケか!?フケのことか!出ねェよ私頭ちゃんと洗ってるもん!!」
「ウソですね!だって僕の目には見えますもん!心の!」
「お前どうして紳士で通ってるの!?」
彼女の頭は今日も芸術的だった
乙女は何かと忙しい
「あっ、こらモヤシィ!なに私の弁当奪おうとしてんだ!」
「ケチケチしてんじゃないですよ、ハナコのクセに」
「モヤシのくせにデケェ口叩いてんじゃないよォオオ!!」