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1.

私は秋津洲 日菜、16歳のどこにでもいる女の子
学校が午前で終わった日、私と友人達で、近所の湖がある公園へ息抜きに行ったの。
本当は、ショッピングモールに遊びに行きたかったけど、生憎改装工事で無理だったよ。
私達は木陰にあるベンチに座ってゆっくりしていた時の事。
えーん、えーん、と泣きじゃくる子供の声が聞こえて、私は駆けつけた。
「どうしたの?」
「おいけにぼうしが飛んでちゃったの…」
男の子は、悲しそうに湖の方角の方を指さした。
「お姉ちゃんにまかせて!」
私は、湖に入って帽子を取り、男の子に返した。
「お姉ちゃん……ありがとう!」
男の子は嬉しそうにお礼を言った、余程大事な帽子だったのね…
「良いのよ……って……!?うわぁ!?」
私は足を滑らせて、湖に落ちた。
それからの事は、覚えてない……

2.

目が覚めて辺りを見回すと、なんと草原。
びしょ濡れのはずの制服は乾いてる、きっと目が覚めるまでかなり時間があったと思う。
薄らと中世の街並みが見える、ここは異世界なんだと私は確信した。
流行り?の異世界転生に、私が巻き込まれるとは思ってなくて、ちょっとだけど頭の整理が追いつかない。
湖に落ちたのは覚えてて、そこから先はどうしても思い出せなかった。
「どうしよう、人がいない……」
葉っぱや土埃を取り払い、立ち上がって街道を探してみることにする。
「誰かいないかな……?」
街道を探している最中、獣の唸り声が聞こえ。
「イ……イノシシ……?熊……?」
私は恐る恐る、振り向いた。
グアアア!!!と鳴く、怖いモンスターが真後ろにいて、私は怖くなりそのモンスターから逃げる。
当然、モンスターも逃げる私を追いかけてきた。
ハァハァと息を荒らげながら、必死にモンスターから逃げて、やっと思いで人を見つけ私は叫ぶ。
「助けて下さい!!」
その人物は、私の方へ振り向くと銃を取りだし、モンスターに向けて撃つ。
ズドン、と重い銃声が鳴り、撃たれたモンスターはそのまま倒れて動かなくなった。

3.

私を助けてくれたのは、金髪碧眼のイケメンでした。
「助けて下さってありがとうございます…」
「礼には及ばない、それより珍しい服装をしているな、旅人か?」
男性は物珍しそうに私の制服を見る、異世界の人から見たら珍しいよね。
「なんと言いますか……気がついたらここにいましたとしか言えなくて…」
いきなり、異世界から来ましたと言っても信じて貰えるかどうか分からないし。
「なるほど、記憶喪失か…ならば私の所へ来るがいい」
私は、男性のご好意に甘えて着いて行った。

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