一体、何が起きているのだろうか。
目覚めてからまず分かったのは、柔らかい感触が背に密着していることと、足以外の体の節々が何かによって拘束されていて動けないこと。
現状を把握しようと目を開けているのに、視界は真っ暗のまま。おそらく、目元も目隠しか何かで塞がれているのだろう。
音も聞こえない。周りに誰かがいるのかすら分からない。
両手が頭上で固定されて動かせない、ということは、紐か何かで縛られている?
「な、に、…これ、っ、」
身を捩りながら呟くと、右方から聞き慣れた声が届いた。
「あ、やっと起きたんだ」
聞こえたのはテヒョンの声。嫌な現状に背筋が凍る。
「てひょ、に、ひょ、…?」
何も見えずとも、テヒョンが顔を歪ませて笑っているのが分かる。この状況はテヒョンが仕掛けたのだろうから。
上半身を大きな手が弄る感覚に、ジョングクは呆れたようにため息をついた。
「…今度はなんですか」
「ん〜?なんか暇だったからさ。ね、ジミナ」
「ぇ…?」
今まではテヒョンの声しか聞こえてなかったらてっきり二人きりだと思っていたのに、どうやらここにはジミンもいるらしい。
まったく予想していなかったことに、ジョングクは目隠しの下で大きく目を見開いた。
「そーいうこと。まあ、今日は三人で楽しもっか?」
腹部を撫でられると同時に左方から聞こえてくるジミンの声。
肢体を撫でる手が増え、ジョングクはびくりと体を揺らした。
「ちょ、っと、……やめ、」
「なに、テヒョンアはよくて僕はだめ?」
不機嫌そうな声のあと、左胸の先端を強く抓られる。
突然のことに唇を噛み締めていると、矢継ぎ早にジミンの声が響いた。
「先に手ぇ出したのテヒョンアだもんね。…僕が先だったら嫌がらなかった?」
「そ、れは、っぁ、…!」
言葉に詰まっていれば、ジャージの上から下腹部を揉みしだかれる。
「あー、あんまりがっつくなよジミナ」
「だってジョングギが早くやりたいって」
「は、っそれはあんたらでしょうが…!」
何処か嘲笑うようなジミンの声と共に、容赦なくジャージと下着を下ろされる。外気に晒されるそこに頬が熱くなる。できればこんなことしたくはないのに。
しかし、自分の意志とは反対に下腹部は疼いていた。
体は理性を忘れ、快楽を求めている。節操を失った自分が情けなくて仕方なかった。
この状況を楽しむように、二人のあくどい笑みが自分を見下ろしている気がした。
「ね、これどうして欲しいの?」
固くなった先端を弄くり回しながらテヒョンが聞く。
腰が小さく揺れ、ベットがギィと軋んだ。
「さわ、って、………っはやく、」
羞恥で死んでしまいそうなほどに懇願すると、誰かが脚の間を割り開いて体を滑り込ませてくる。
じわり、目隠しが涙で滲んだ。
…
「ん、…っぁ、……〜〜、!」
ぐちゅり、音を立てて後孔に入っていた指が引き抜かれる。
脱力感に体を預けて呼吸を整えていると、すぐさま目隠しが解かれて視界が開けた。
「かわいい、ほんとかわいい」
情欲に満ちた二つの顔が自分を見下ろしている。
ボロボロと零れ落ちる涙を掬うように、ジミンが頬を舐めた。
テヒョンはジョングクの足を担ぐように肩へと持ち上げると、自らの反り返ったものを後孔へとあてがい、何度もつついてきた。
「ぅ、……あ、…っ、」
抵抗できないのが情けない。
腰の奥が情欲で疼き、早く挿れてほしいとひくついている。
目の前にはテヒョンの顔。ジョングクを見下ろす目は厭らしく細められ、唇はにんまりと歪められていた。
「ジョングガ、どうして欲しいか言ってみて」
甘い囁き。答えなんて分かっているはずのに、まだ聞いてくるなんて本当に悪趣味だ。
悔しさで唇を震わせながらジョングクは言う。
「挿れ、て、……っ」
「挿れて?どこまで?」
「……っ、おく、奥まで…、ッひぁあ、?!」
一気に腰を叩きつけられると同時に、内部を奥まで貫かれる感覚が襲う。味わったことのない圧迫感。正直苦しいけれど、それを上回る快感に体が善がってしまうのを感じた。
「はは、ジョングギ、…いい顔してる」
「ぅ、るさ、……っ、ぁ、あ、ん、〜〜!」
だらしない表情をしているのは自覚している。それでも腰を打ち付けられる感覚に頭が真っ白になり、快楽で意識が遠くなっていくのだ。
「あーあ、ここもこんなに勃たせちゃって」
ジミンが嗤いながらジョングクの下腹部に手を伸ばす。すっかり固くなったそれを指先で擽るように弄くり回される。
テヒョンの律動が早まってきたのも相まって、痺れるような快感が体全体を蝕んでいった。
「ぁあ、ッ、ゃ、だめ、…ひ、ぁ、あ、〜〜、!」
高まる情欲。腰を貫く感覚も、ジミンの下腹部を弄る手にも力が入る。
「ぁ、は、…じみな、もー出そう、」
「そ、じゃあジョングギもいっぱい出そうか?」
それを聞くと、テヒョンはさらに強く腰を打ち付け、乱暴なまでに奥を貫いてきた。
堪らず精液を吐き出すがもちろんこれで終わりなはずがなく、好き勝手に体を弄り回される。
熱い涙が止まらなかった。
「だ、すよ、…ぐが、っ、」
テヒョンの腰が強く叩きつけられると奥で熱が弾けるような感覚が焼き付く。
余韻に体を震わせた。体が重くて気だるい。
ぼんやりと滲む視界で二人を見つめる。
「まだ、終わってないから」
もう逃げられない。
二人があくどい笑みを浮かべながらこちらを見つめているのに気づいたとき、だらしなく肢体が熱を持ち始めたのを感じた。