可愛い僕のお嫁さん

ふわり、卵の焼ける美味しそうな匂いで目が覚めた。
柔らかなその香りをもっと堪能したくてくんくんと鼻を効かせれば、もっと濃厚になるその匂い。
今日の朝ご飯は何だろうか…オムレツ……あと、トースト?
ベットの中でごろごろ転がりながら朝ご飯の想像をする。ああもう、なんだか匂いだけでお腹いっぱいかも。

「ひょん〜、……起きてますか〜…?」

キィと控えめに音を立てて開かれる扉。
そっちに視線を向ければ、可愛らしい笑顔で自分を見つめるかわいい子が一人。
温かい布団の中に潜り込んできたかと思えば、その中でぎゅっと抱きついてくる。

「おはようございます、ひょん」
「ん、おはよ」

ちゅうと可愛らしい音を立ててキスをする。
そうすればその子は精一杯にそれに答えてくれる。
何度もしてきたはずなのに、その度に頬を赤く染めるのが初々しくて本当に可愛い。いつも胸がきゅんとしてしょうがない。

「ん、む……っはぁ、……ね、ひょん、今日の朝ご飯はね、」
「…朝ご飯はじょんぐぎ?」

嬉しそうに朝ご飯を伝えようとしてくれるじょんぐぎがあまりにも可愛くて冗談でそう言えば、元々赤かった頬はさらに赤くなる。
ぎゅうっと胸がしめつけられるような苦しさ。でもそれは辛くなくて、むしろ幸せで。

「冗談いわないで、……っ、!」
「ごめんねぐぎ、……でもおれ、ぐぎも食べたいんだけど?」

そう言えばぎゅうとさらに強く抱きついてきて、胸元に顔を埋めてくる。
そこから小さく聞こえてくる「ばか」って声は、俺達二人の小さな幸せを表しているような気がした。

せっかくじょんぐきが朝ご飯を作ってくれたのに、どうやら冷めてしまいそうだ。