朝の幸せ

散々弄ばれた体を労るようにゆっくりそこから起き上がると、隣で寝ていたはずの人から腰を触れられた。
驚いてびくりと腰を跳ねさせる。振り向くと、如何にも寝起きですと言ったようなぽやぽやした表情でひょんがこちらを見つめていた。

「風呂、……いっしょに入ろっか」




「…」

ぼんやりと温かな湯に浸かる。
じんわりと沁みわたるように熱が体を包み込んできて、俺ははあと息を吐いた。

「…ね、腰、いたい?」
「まあ、………はい、」

突然の問いかけに昨晩のことを思い出し、風呂の熱とは違った熱を体が持ち始めた。
昨夜、久々に行われた営み。幸せに溢れたそれは、今も痛みで悲鳴を上げている腰が行為の激しさを物語っていた。

「ごめんね、いたいよね」

いつの間にか隣で腰を撫でているひょんが耳元にキスを落とす。
ちゅ、ちゅっと鳴るリップ音に体がぴくりと跳ねる。
ああもう、このひょんは人を労るってことを知らないの?

「ぁ、…っちょ、と、……ん、っ、」

徐々に腰を撫でていた手が胸元へと手繰り寄せられる。
そうして頂を発見してしまった指先は、そこをしつこいほどに弄り回し、快感を与えてくるのだ。

「は、ぅ、……っひょん、も、…っぁ、ひ、…〜〜、!」

自分がびくりと体を竦ませる度、風呂のお湯はちゃぷんっと音を立てる。
それがなんだか恥ずかしくて、急激に体の温度が上がっているような気がした。

やめてとは言えない。否、言わない。

だって、このひょんともっと幸せを分かち合いたいから。