「あれは!?」

ぼたんの叫びに我に返り牙野を見ると、腕がでかくなってると桑原が叫んだ。
その言葉の通り、腕を中心に霊気が溢れているのに心臓がドキッとした。
なんだかやばそうな技だそうとしてる!?

暗闇の中なので幽助は気付いていない。

「霊気を体内に蓄積させ、攻撃力を倍増させているのじゃ」

幻海の言葉に、私のとは何が違うんだろうと手の平に同じように霊気を流すと
お前のは最低限に肉体の強度を高め、外に鋼のような霊気のグローブをはめているような状態だと
幻海が説明した。

「っ…幽助!!」

牙野の大腕硬爆衝だいわんこうばくしょう……見た目ラリアットが幽助にヒットする。
やばい、流石にこれはダメージがでかいんじゃ。
案の定、幽助は倒れて動かない。――もう試合はいいから早く治療させてよ師範!!

このまま倒れていてくれたら幽助は失格になるけど……
でも重症をおって身体に後遺症が残ったり、死ぬよりマシだ。

しかし少年は立ち上がった。
私達は対戦中の牙野同様に驚きを隠せなかった。
どうやら凄い反射神経で急所を外しただけでなく
身体じたいも普通の少年……もはや成人男性の倍以上のタフさをもっているらしい。

いくらケンカ慣れしてたとしても、こんな人が簡単に飛ぶレベルの攻撃をうけて
立っているのは怖すぎる。私ならワンパンだぞ。

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彷徨いアリス