まさか、そこから脱する何かを持っている!?
「幽助っきをつけ…きゃあ!!」
牙野の出した斬投旋風撃によって思い切り遠くまで投げられた。
しかも投げられる際のあの回転数は人間業とは思えない。
「離れたら相手が見えず、捕まれてもすげぇ投げ技がある!?」
桑原の言葉に息をのんだ。
「どうすることもできない」
「幽助が勝つためには霊丸を打たないと…でも一日一回しか打てない」
ぼたんの言葉にまだ霊丸という奥の手が残っていたかと思い出すも
彼女の言うとおり、一日一回の技を見えない相手に向かって打つのは至難の業だ。
ああっ、牙野の最大の攻撃があたってしまう。
みんなが思い思いの悲鳴をあげた時、幽助の指先が眩い青色の光を放った。
「お前の姿など、お見通しだ……霊丸!!!!」
「ぐああっ」
仮面が砕ける音がした。誰もが息をのむ。
牙野がすごい音を立てて倒れた。暗闇の中で立っているのは幽助だ。
「やった!!!!」
ぼたんと両手をあわせながら喜ぶと、幻海の勝者をつげる声が高らかに響き渡った。
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彷徨いアリス