「そもそもがこんだけイノセンスを使用して
ぶっ倒れる方がおかしいだろ?」

教団で訓練はしたんじゃないのかと嘲笑され
痛いとこ付かれたなと視線を泳がせる。

「あっ…あっちではまず体力をつける訓練ばっかで……」

「いいか?俺は教団のやつらより甘くねぇからな」

死にたくないなら明日から死ぬ気でイノセンスを振るえと
鬼教官のような発言をされ、苦い顔で舌打ちを返した。

ピーマンの言うことは確かに正しい。
数回だけイノセンスを発動するだけで倒れるのは
さすがに今後の戦闘を考えるとあってはいけないことだ。

神田がいたから今回はよかったものの、この前のAKUMAなんて
軽く20体以上はいたなと思い出してゾッとする。

「とりあえず今は休め、見た感じだと
明日にはほぼ回復すんだろ」

今日は自分で調査に出てくると宿を出る青年の後ろ姿をおい
扉の向こうに行ったのを確認し大きなため息をついた。

「あぁ……マジでやりたくない」
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彷徨いアリス