最初は騒いでいた街の人々も、だんだんと慣れてきたらしい。
それに、死体を見てもどうせ教祖が復活してくれるだろうと。
――だから信者は絶えず訪れる。
金も労働力もひっきりなしに入ってくる。
この
閉鎖的な街の中でそういうサイクルができあがったおかげで
千年伯爵にとっても、ここは生きた人間を使った
AKUMAの製造工場として機能し始めたのだ。
話を黙って聞いていたコムイが急に問いかけた。
「そういえば君たち、このマリシャスという教祖は
人目につかないように連れ出したんだよね?」
その言葉に神田があ?堂々と
拉致ってきたぜ信者の前でと笑う。
その言葉にまずいかもとコムイが声をあげた。
「マリシャスだけが千年伯爵と繋がっていると思っているのかい!?
――今頃あの教団では教祖がエクソシストに
攫われたと報告が…」
「もう遅い」
マリシャスの静かな……それでいて覚悟を決めたような言葉と同時に
教団があった屋敷から、おびただしい爆発音と悲鳴があがった。
慌てて宿から飛び出して音の方を見ると、上空にはおびただしい数の黒い影
そしてすぐに街中のあちこちで同様の爆発音と悲鳴があがったかと思えば
街の上空はあっという間にレベル1のAKUMAに埋め尽くされた。
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彷徨いアリス