自分達は命からがら戻ってきたんだぞとびしょ濡れのまま肩で息をした二人が項垂れる。
「うぜぇ……」
「た……ただいま」
倒れ込むように二人が室内になだれ込んだので、思わずいつものオチャラケをやめて
真面目な顔を作り心配してみせる少女。
「二人とも顔色凄く悪いけど、ねぇ本当に生きてるよね?」
指先で精一杯体から離したフライパンでつつく。
「反応は無い。ただの屍のよ「生きてますよ」こりゃ失礼しゃっしたぁー」
「というかさっきから意思の疎通できてるじゃないですか?
あ、そうか…出来てませんでしたね普段から」
「ちょっひどーい!!うちらズッ友って誓ったじゃーん!!」
SNSで愚痴るぞとつめよる少女に呆れるアレン。
「ずっ?あの……友達ならまずフライパンで殴りません。そして殴るのがあんなに綺麗に決まりません。(まずランダム武器の引きの強さ凄いです)
ついで友達ならまず帰還を喜んで下さいよ。――後、拭く物を下さい」
あ、そうか……こやつらびしょ濡れでしたわと少女はアレンの言うとおりに大判タオルを手渡した。
ちなみに神田に渡そうとしたが、気の利かねぇ女だと捨て台詞を吐かれたのでムカついてフェイントを何度かかけて渡した。
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彷徨いアリス