「とりあえず……今教団ホームにいるエクソシストはこれくらいかしら」

「ありがとう♪――ねぇそういえばなんでここをホームって呼んでるの?」

職場は職場だし、ホームって家とかふるさとを指す時に使うよね。
リナリーは驚いた顔をした後、すぐに少し悲しそうに眉をさげて笑った。

「ここが私と兄さんにとっての家みたいなものだから」

その笑顔は美しいけど、とても悲しそうで胸が少しだけ締め付けられた。

ポツポツとリナリーの過去を話してくれて最初はこんな私が聞いていいのかと戸惑ったけど
ここにいる皆は知ってることだからとまた困ったように笑った。
ホームか。ここしか家がない彼女と家は別にあるけど帰ることができなくて
ここを頼るしかない私。――悲しみを競うつもりもないけど
どっちの悲しみも私達にしか分からない辛さがあると思う。
だけどここにきた当初は私が世界で一番可哀想な子くらいの心情だった。

ずうずうしいけどね。――でもリナリーいわくエクソシストや
ファインダー達の多くは家族や大切な人をAKUMAの犠牲になった人達が多いらしい。
それにエクソシストはその意志とは関係なくイノセンスとの適合が確認されれば
ここに連れてこられるらしい。……選ばれし存在とか貴重だとか言われたけど
ていのいい神様の奴隷じゃないかと少しいじけた気持ちになった。

-----第一章END------

【あとがき】

エクソシストになって神田をいやがらせしたり
アレンに恐怖したり、リナリーときゃっきゃうふふしたり
ラビとイタズラ三昧したいと思って連載をはじめましたが
なかなか進まなくてすみませんでした><

第二章からはエクソシストとして活躍していく夢主が書ければと思います☆
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彷徨いアリス