サーッと青ざめる。その説明だと、まるでその街の人間たちは家畜同然じゃないか。
AKUMAを作るための材料、そしてそれを用意するための箱庭。
そしてそんな街に今から乗り込むことにハッと気が付き慌てる。
「ちょっちょっ…え、うち新人よ?そんなAKUMA発生地域に行かせていいの?」
涙目でコムイに詰め寄れば、落ち着いてと着席を促された。
「梓ちゃんの言いたいこともわかる。
ただ、逆を言えばこれは君にとってもチャンスになるかも知れないよ?」
ね、神田くんとコムイが神田にふれば神田は盛大に舌打ちしながら
コムイの言いたいことを律儀に少女に説明する。
「確かにAKUMAの数は多いかもしれねぇが、どれも生まれたてだ。
AKUMAの中でもレベル1と言われ、その中でも街にいるやつはほとんど人を殺したことがねぇ。
ほとんど赤ん坊みてーなもんだ。――つまりそいつらを、殺しまくって
場数をつめってことだろコムイ」
「いっ…言い方はアレだけどね」
なるほど、トスバッティングみたいなものか……。っていやいや!!
「ふっ…不安なんだけど!?」
「だからこそ、ベテランの神田君をつけたんだよ♪」
行っておいでと手を振られ、神田に強引に腕を引っ張られ
私はどうあがいても拒否権はないんだなと知った初任務前だった。
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彷徨いアリス