あ、なんか助かったかも。
あっちは私より校舎のボロボロにお怒りだ。
しかし噛み殺されたくないし、この後めんどくさそうなので
片足ずつバタバタさせて急に走っても足首を痛めないように注意しつつ
ゆっくりと距離をあけていく。ホントにゆっくり、牛歩のごとく。

なんか雲雀さんのことをリボーン君がバジル君に説明しているな。
風紀委員で、雲の守護者!?――あれだけ長くいたのに
知らない情報なんだけどと内心ショックをうけつつも
場外バトルを開始しそうな雲雀に青ざめた。

「ちょっ、雲雀さん!!失格になりますって!!」

山本が止めに入る。英断だけど、彼が説得されるだろうか。
案の定意外と雲雀さん脳筋だからすぐトンファーを振り上げ山本に襲い掛かった。
しかしスゥッと舞うようによける山本がいつの間にか雲雀の背後に立ち武器を抑えている。

「邪魔するものはなんぴとたりとも噛み殺…「ちゃおっす!!」…」

戦闘態勢の雲雀を遮り、リボーンが可愛い声で挨拶する。

「ここで暴れちまってもいいが、でっけぇお楽しみがなくなるぞ?」

「楽しみ?」

「今すぐってわけじゃねぇが、ここで我慢して争奪戦で戦えば
遠くない未来、また六道 骸と戦えるかもしんねぇぞ」

その言葉を聞いて、雲雀は攻撃をやめるときびすを返した。
六道 骸ってあの……私を誘拐した挙句に鎖でつないだパイナップルヘアーの!?
アレが全ての悪夢の始まりだったなと青ざめていると
そうだと雲雀が足をとめて、少女に向き直った。

「君はあとで話があるから」

私はないですと瞬時に言おうと思ったが、周りの視線が今は逆らうなって感じだったので
黙ってうなずいた。ものすごく不本意だがうなずいた。



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彷徨いアリス