やっとの思いで会場に到着すると、すでに試合は開始しているようで
モニターの前にツナ達が祈るように山本を見守っているところだった。

「やっと来たか」

ディーノさんに声をかけられて軽くうなずく。
身長の低い私が見えやすいように
すっと肩に手をかけるとすぐに前の方に押しやってくれた。

見えやすいだろと囁くディーノに赤面しつつ
小さくありがとうと呟く。

それにフッと彼も微笑んだ。しかし次の瞬間には
真剣なまなざしにもどり、画面の向こうの試合に戻る。

「山本……大丈夫かな」

「うっうん!!今はまだ山本が健闘してるよ」
ツナの言葉によかったと張り詰めていた緊張を少しとく。
もし私がかけつけた頃に山本がケガをしていたり
最悪試合が終わっていたらどうしようかと、ものすごく不安だった。

「やった!!あたった!!」

今日まで知らなかったが、ツナやリボーンの説明によると
山本は時雨蒼燕流しぐれそうえんりゅうとよばれる型8つからなる刀技を父から継承したらしい。
野球が得意なイメージしかなかったので今まで不安だったが少し安心した。
確かに山本からも心配するなとは聞いてたけど
短期間でこんなに強くなるなんて……すごい!!



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彷徨いアリス