「いやだ……ツナ」

必死にこらえていた涙が溢れてくる。
思い出の中のツナが頭を駆け抜けていく。
まるでさっきのが最後みたいに……。

「ツナー!」

悲鳴をあげるように名前を呼んだ。
他のみんなはもう呆然と立ち尽くし、息を飲んだり
搾りだすようにそんなと呟くことしか出来なかった。

ただ目の前の光景が信じられなくて、そして信じたくもなくて
圧勝するとは思っていなかったけれど、まさか
こんな風に終わるとは誰一人予想していなかった。

「勝利はわが手に…」

ツナに背を向けたザンザス。私もそんな彼を見ていられなくて
視線を落としたその瞬間。まぶしい光がモニターから溢れるのを感じた。

「え…」

思わず視線をあげると、ツナがいた。生きて立っている。
死ぬ気の炎を両手に燃やし、ザンザスを見据えながら
まだ戦いを続けようとあがいていた。



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彷徨いアリス