「礼を言いに来た」

はれた爆風の中から出てきた厳つい男に面食らう。
状況的に見て彼がヴァリアーの精鋭部隊を倒した本人だろう。

「ランチアさん!?」

ツナが驚いたように声をあげる。
ツナ以外にもその名前に心当たりがあるのだろうか
私以外はザワッと波打ったように騒ぎ出した。

て、敵かと思ったぁ。
安心してホッと一息つきながら
ディーノさんの手を借りてヨロヨロと立ち上がる。

「北イタリア最強と恐れられた……
ファミリー惨殺事件のランチア」

前言撤回。隣でボソッと呟いたスクアーロの言葉に
声をあげずに心の中で悲鳴をあげる。

またヤバい奴がきたと頭の中でサイレンが鳴り響いた。



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彷徨いアリス