クロームも小さくありがとうと呟いて食べはじめる。

「ごめんね、冷たいままで」

本当は暖かいものを食べさせたかったんだけどと声を落とせば
火が使えればいいのかと問われたので頷く。

「カセットコンロくらいあればお湯も沸かせるし
キャンプ用の飯盒でお米も炊けるよ。
あと、簡単に調理もできるしね」

「そう……」

千種が考えこむと、ちょっと待っていてとどこかに行ってしまった。

「急にどうしたんだろう」

さぁと残されたクロームとケンも知らないように首をかしげた。
どうやら別に三人つねに行動する必要もないし
骸の命令がない間は、自由にしていていいらしい。

二人が食べ終わる頃、大きなビニール袋を引きずって
けだるそうに千種が返ってきた。

私達の前まで引きずってくると、ビニール袋をあさり
無造作にこれと何か投げた。



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彷徨いアリス