「あー、数学が」
頭を抱えていれば耳元でどこが分からないのと低い声で聞かれて
思わず飛び上がった。
いつの間にか横にいたはずのクロームちゃんが獄寺のところに移動している。
変わりに雲雀さんが隣に来ていたのでビックリした。
失礼だねと笑う彼に、バクバクする心臓を抑えながら横に腰掛ける。
「えっ…えっと……ここと…」
「分かった。全部ね」
ほぼ全範囲指さしたので、帰ってくるため息まじりの呆れたような声に
しょうがないと呟いた。
「小学校の段階でつまずいてるんですよ、こちとら」
数字の掛け算のあたりから怪しかった。
分数が出てきた当たりでもうついていけない。
なぜこんな奴が並盛の進学校にと思われるかも知れないが
しょせんは帰国子女枠である。深く考えたら負けだ。
ちなみに他の帰国子女枠の子もいたが、みんな頭がいい。
つまりは……まぁ……あ、やばい考えるとつらくなるからやめよう。
376(431)
→|
back
彷徨いアリス