「あー、数学が」

頭を抱えていれば耳元でどこが分からないのと低い声で聞かれて
思わず飛び上がった。

いつの間にか横にいたはずのクロームちゃんが獄寺のところに移動している。
変わりに雲雀さんが隣に来ていたのでビックリした。

失礼だねと笑う彼に、バクバクする心臓を抑えながら横に腰掛ける。

「えっ…えっと……ここと…」

「分かった。全部ね」

ほぼ全範囲指さしたので、帰ってくるため息まじりの呆れたような声に
しょうがないと呟いた。

「小学校の段階でつまずいてるんですよ、こちとら」

数字の掛け算のあたりから怪しかった。
分数が出てきた当たりでもうついていけない。

なぜこんな奴が並盛の進学校にと思われるかも知れないが
しょせんは帰国子女枠である。深く考えたら負けだ。

ちなみに他の帰国子女枠の子もいたが、みんな頭がいい。
つまりは……まぁ……あ、やばい考えるとつらくなるからやめよう。



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彷徨いアリス