帰り道、相変わらず気まずすぎて吐きそうだった。
送っていくと言い出したにも関わらず無言を貫く少年に
いや、せめて何か気を利かせて少しは喋る努力とか
こう・・・・・・今の無音の空気感を変えてほしいと願うも
はたと彼にそういう一般社会の気遣いを求めても
無理だなと諦めた。
仕方がないので居たたまれずに、痛む胃を押さえながら
チラチラ横顔を見つつ話しかけてみる。
「きょっ、今日は勉強会の場所を貸して頂いて
ありがとうございました」
強制参加だったことは飲み込みつつも
確かに自宅より勉強がはかどったのも事実である。
勉強中の雲雀さんの圧力もすごかったが
人と群れない主義の割に教え方は意外と丁寧で分かりやすかったので
今回のテスト範囲で出そうな数学の一番苦手な部分は
なんとなく理解することが出来た。
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彷徨いアリス