柳蓮二の検証 

柳蓮二のノートより

立海テニス部合宿中の夜に観ていたテレビ、夏という事で心霊番組が放送されていた。
タイトル
〜うちの部員が心霊番組を観ると〜

・赤也の場合
怖いものは苦手の赤也だが、見てみたいという好奇心に勝てなかったようだ。
番組を視聴中、とにかくよく叫んでいた。
幽霊が映ったときもそうだが、窓に映った自分にすらひどく驚いていたな。
番組を観終わった後は案の定、トイレの付き添いを頼まれた。

・丸井の場合
怖いもの耐性は割と高めのようだ。
幽霊が映っても「この女の子タイプかも!」と大して驚いていなかったが、赤也のデカイ叫び声に時々体をビクつかせていたな。
突然の大きい音には弱いらしい。
しかし元は人間だったとは言え、幽霊がタイプとは如何なものか。

・ジャッカルの場合
心霊番組にはさほど興味がなかったようだが、丸井や赤也に捕まり仕方なく観ていた。
幽霊が映っても「おっ」など、反応が薄い。幽霊より、丸井が赤也のせいで驚いてしまった時に受ける八つ当たりの方に集中していた印象だ。気の毒に。

・仁王の場合
心霊番組に興味なさげな素振りを見せていたが、携帯を触りつつも何気に観ていた。気になりはするが、赤也や丸井のようにそればかりにのめり込みたくないらしい。
「どうせ合成じゃろ」と弱々しい声で呟いた仁王がさりげなく柳生の服の裾を掴んでいたな。

・柳生の場合
心霊系は得意ではない。俺が学園祭でお化け屋敷にて柳にぶら下がっていた時丸井と来ていたが、思い切り気を失っていた。
赤也達に流されて観ていたが、幽霊が映った途端に気絶していたな。
しかし気絶をしても姿勢は正したまま、流石柳生だ。

・弦一郎の場合
既に就寝していたところ、精市に叩き起こされ心霊番組を観ていた。気の毒に。
幽霊の存在をあまり理解していない弦一郎からしたら何ともない番組だが、一般人が心霊スポットで撮った動画にえらく怒っていた。
「誰も住んでいないとは言え、人様の家へ上がる際にお邪魔しますのひとことも言えんのか!」と、少し斜め上なツッコミを入れていたな。

・精市の場合
言わずもがな、全く動じていなかった。
常に余裕の笑みで心霊番組を楽しんでいた。
赤也や弦一郎がうるさい点には少しイライラしていた様だが、精市にとって心霊番組とは、皆と一緒に観て騒いで楽しむためのものだと言っていた。
確かに、1人で観ていても楽しくはならないな。

データを取りながら思ったが、たまにはこういう修学旅行気分もいいものだ。

さて、簡潔にまとめると
←怖がり   へっちゃら→
柳生 仁王 赤也 丸井 ジャッカル 弦一郎 精市

やはり精市は無敵だな。
今回も良いデータが取れた。

柳蓮二の検証
end.

-1-

もくじ
ページを飛ばす(1/1)



わらびもち

わらびもち