恐竜オタクなNくん

春のせいであの子がおかしい












和伊流度杉子です。好きなものは恐竜です。今日はよろしくお願いします。



「飲んでるかー」

『あ、はい』

「キミ、この合コンでいい相手見つける気ないやろ」

『え?私今日は本気で来ました。熱意だけは負けません』

「どこの面接やねん」

『あなたはえーっと、?』

「あ、おれは渋谷すばる」

『渋谷さんは何故そう思ったんですか?』

「好きなものは恐竜ですって、合コンでそんなん言う奴おらんで」

『え、もしかして渋谷さんもジュラシックパークシリーズお好きなんですか?』

「なんでそうなる」

「あ、俺それ見たで」

『お?どれですか?!最新作のジュラシックワールドですか?』

「あのちっさめのやつが3匹出でくるやつ!」

『も、もしかしてラプトルの事ですか?!ちなみに4匹です』

「あ、そうそう!ラプトルや。杉子ちゃんほんまに好きなんやなあ」

『分かって下さるんですか?!ちなみにあなたお名前は』

「あ、錦戸です」

『錦戸さん!!!いやー嬉しいです!あの4匹の事話題にしてくださるなんて!』

「あの映画面白かったもんな!2回観に行ったもん」

『錦戸さん分かる人ですね。ちなみにお好きなシーンは』

「ストーリー的には最後に主人公の人のこと思い出して一緒に敵に立ち向かってくれるところとか泣けるよな」

『はい天才。錦戸さんさすが』

「ただ、たーだー、演出というか流れの中であの4匹を作戦に使ってでっかい恐竜探しにバイク乗ってくシーンはホンマにかっこいい」

『わかるわかるわかるわかる』

「やんな?!やっぱりそうやんな」

『敵の恐竜を見つけたはいいけど4匹が敵側に着いちゃうんだよね』

「せやせやせや!1作目からあのラプトル?やっけ?の立場がどんどんクローズアップされていくよなあの作品って」

『ほんと錦戸さんのおっしゃる通りで、1作目からずっと敵だったラプトルが4シリーズ目にして味方についてるっていうのが一番のポイントでそれがあの敵を探しに行くシーンだもんなあ』

「あいつらなんか名前付いてたよな?」

『錦戸くんえらく覚えてるね!そう、最後まで生きてるのは"ブルー"だよ』

「せや!ブルーや!それがあっての、Tレックスが最後のスピノザウルスの骨をバーン!てひっくり返すシーンな!!!!」

『うんうんうん!第3作目は恐竜界のスターのTレックスがスピノザウルスにやられてしまうかりそこが不評だったんだよね!それを払拭するかのようなあのシーンは最高に最高』

「わかるわー。でもラプトルをあのイケメンが練習場で手懐けてるシーンとか印象に残るよな」

『にしやん、ほんと最高だわ!!!!』

「今度の新作一緒に観に行こか」

『そうしよう!』





Spring has come!
途中から置いてけぼりすばる
最後には敬語取れてあだ名という急展開
(こんな朝ドラあったかな?)