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月見里 律季
2021/03/08 12:21
「目の色が左右で違う?そんなこと気にしないよ。だって、そっちの方が綺麗じゃないか。それに、左目は僕の髪とお揃いだ。悪くないだろ?」「当たり前だよ、雲雀。君が世界で一番だ」
月見里 律季
-Ritsuki Yamanashi-
シナリオ名:『畏怖の樹海』(公式)
年齢:14歳
誕生日:
キャラクターシート
イラストお借りしました。
眉目秀麗、有智高才、才学非凡あたりの四字熟語が似合う存在。クラスで高嶺の花だったら(私が)楽しい。
元は古くから続く由緒正しいその出だが、昨今の時代の流れで年々力を失ってきた家系である。一言で言えばまさに「没落しかけの貴族」な家柄。
月見里家当代の次男坊。
もともと雲雀に出会うまでの間、「人形のよう」と称されるほど感情の希薄な存在。そのために、周囲皆口を揃えて「兄が月見里を継ぐ」と言ってまわり、親族全体が兄を称え弟を蔑む環境が形成されてしまった。律季そのものは権力にも後継にも一切の興味がなかったのだが、褒められてばかりでプライドの高い兄に取り入るため、謂れもない批判が後を立たず、家という場所に愛を感じられなかったのはいうまでもない。
「人形のよう」と噂されるだけあり、珍しい見目の持ち主。家に居場所がないため追われるようにして屋敷の隅でじっと静かに過ごしていた。しかも、もともと感情がほとんどなく無為に本を読む、勉強に励むなどインドアな生活を送っていたため余計に人形らしさが際立った幼少期であった。
兄至上主義下でプライド培い何も言い返さない弟をいいように遊び道具にしていた兄、権力への執着が異常なほど見られなかったおかげで遊び道具にはされど恨まれることはなかった弟という関係が月見里家今代の関係であり、ある種釣り合いは取れていたのかもしれない。少なからずこの頃の律季は触れたら折れてしまいそうな死にかけの子供だったことは間違い無いのだが。
なお、この均衡は律季が雲雀と出会うことで全て覆されることとなる。
律季にとって、雲雀との出会いは「感情」の芽生えに他ならなかった。初めて出会った自分と同じ色の少年であり、伏せがちな赤と白の目に人生で初めて「興味」を抱いた。誰にも、何にも興味のなかった人形が初めて他人に向かって「綺麗」を語り、それなりに高価なもので囲まれていたはずの自分の部屋で、初めて執着した「宝物」が雲雀とのお揃いのピアスになった。
それからと言うものの、「紫水雲雀」と釣り合う人物足るため律季は「欲を持って」勉学に励むようになる。必要があれば愛想を振り撒き、家が取り返しのつかない選択をしようとしているのならそれを止めた。もちろんこれは家のためではなく、律季が雲雀と過ごすために他ならないのだが、結果として律季の助力あって月見里家はある程度の財力を取り戻すこととなる。本にばかり囲まれて生きていた律季の知識は偏ってこそいたものの、少なくともこの時点で既に、経営や資産運用の方面においては大人顔負けの知識を有していた。
兄との歳の差は僅か1年半。
プライドばかり高くて家に何をもたらすわけでもない兄。そして傾いた家柄。
親族が律季を後継にする方針を定めるには、僅か1年もかからなかった。
勿論、この段階においても律季が月見里家を継ぎたいと露ほども思っていないことは言うまでもないのだが、律季を称える声はうわずっていくばかり。律季の意に反したこととは言え、これまでなんとか均衡を保っていた兄弟仲に決定的な溝ができることとなった。
まあ、跡継ぎという立場に興味のない律季だが、「古くから続く家柄」というのは駒として非常に優秀なため、今すぐ捨てるつもりはない。せいぜい活用して、不要になった時に捨てる予定。
そもそも没落しかけの月見里家がレッドブランチに嫡男を送ったのも、律季が「月見里家跡取りたるもの、相応しい学校に行く必要があるでしょう?僕が家を再興したんですから、その程度の学費を稼ぐ程度苦ではありません」と言い切ったからだったり。
律季という存在を魔女狩りのように断頭台に送り込んだせいで、現在の月見里家は知らないうちに律季の思うままに動いている節がある。
一応由緒正しい家の出な上、次男とはいえ後継に祭り上げられているため許嫁という存在はあるのだが、上記を理由に家に対する温情はカケラほども存在していないため、言いなりになるつもりは一切ない。結婚するつもりもない。
両親自体は手塩にかけて育てた宝物の次男という認識でいるらしいが、月見里家を建て直したのも律季で、律季を後継に"選んであげた"理由も元はと言えば律季が一人で空虚の時間を過ごしたのがきっかけなので律季が月見里家の後継になる日は来ない。両親も兄もまだ、何も知らないけれど。
律季は割と会社の経営や資金運用に明るいので、それを全面的に利用して雲雀が苦しい時は助けに行きそう。会社の経営した方が楽に接触できるなら前者の未来を選ぶだろうし、自由に動けた方がいいなら後者を選ぶ。だってしょうがない。律季にとって、雲雀が人生の始まりだったから。
