貴女がしたためた便箋の 幾千もの言葉を 私は忘れる事がないでしょう 泪で滲んだ琴線に触れる度 貴女の魂の浄化を 願わずにはいられない 思い出すのは 儚けなげで美しい笑顔 人一倍虚勢を張って生きる一方で 不意に見せる弱音の独白 林檎の悪戯 神の好奇心 残酷なのは 人間です 翻弄され続けた記録がそこにあり シャープペンシルの文字は どこまでも消え入りそうなほど 薄かったのでした