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木の上から話し掛けられるのに慣れてるの可愛くない?
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「蓮巳さん蓮巳さん」
「…木に登るなと何度言わせる気だ光恒。あと声を掛けるならせめて降りて来い、目上の人間に高い位置から話し掛けるな礼儀に欠ける」
「ごめんなさい」
「素直な点は評価してやる。…で、何の用だ?叱られるのを分かっておきながら話しかける程の用なんだろう」
「いえ別に用って程では」
「……どうして声を掛けたんだ」
「蓮巳さんいつにも増して疲れてそうだったから、お菓子のお裾分けしようかなーと思っただけです」
「……俺が言うことではないが、お前は何故俺に懐いたんだ。毎回小言しか聞かせた覚えはないぞ」
「そりゃ懐いて然るべき人だからでは」
「至極当然の事象を語るような顔をしているがレアケースだ阿呆。俺は間違っても親しみやすいタイプではない」
「んー…まぁ仰りたいことは理解できますが。ともかく懐いてしまったものは仕方ないと諦めていただく他ないですねぇ、私好きになったものを嫌いになるの苦手なんです」
「……心底度し難い生き物だお前は」
「そうですか?分かりやすいと思いますけどねぇ、自分に害を与えず利を与える人が好きなだけですし」
「小言は害に類さないのか」
「小言言わせてるのは私ですし、内容も真っ当なので害ではないでしょう?あんまり長時間は眠くなっちゃうので困りますけど」
「…利を与えた覚えもないぞ」
「一緒にいて心地良ければ無条件で利では?」
「度し難い」
「ありがとうございます」
「……お前との会話は疲れる、さっさとお裾分けとやらを渡して解散しろ」
「ではお菓子だけお渡しして速やかに退散します。購買で買った美味しいクッキーをどうぞ」
「…貰っておく、が、光恒」
「はい?」
「木に登りなおすな反省文を書かせるぞ」
「ブレない。流石蓮巳さん」
懐かせたかった
2019/04/07
あんスタ