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もいっちょー。王の騎行ねた、遥か昔のモノクロのチェックメイトねた含む
おやすみなさい
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「お帰りなさい」
「………ふっつーだなぁお前」
「レオさんこそ。『お前なんて知らないいらないクビだ二度と会わない!』なんて抜かした割に随分あっさり口をきいてくれるんですね」
「…ほんとだ!しまった、『誰だお前?』から始めなきゃいけなかったのに。あぁでももういいや、そんな小芝居見に来たわけじゃないんだろ?話し掛けに来たってことはさ」
「無視してほしかったんですか?」
「してほしい訳じゃないけど…まぁ話したとしてもとびっきり嫌そうな顔されると思ってた。何せ俺、お前のこと捨てた王さまだし」
「そうですね、私を捨てて自分は壊れて、音沙汰もさっぱりなく姿を眩ませたとんでもなく迷惑な暴君だと思います」
「だろ。だから、お前にもセナにも受け入れる義務なんかないんだよ。なのにお前ら嫌がらないしほんっとつまらん!」
「捨てれば捨ててもらえるなんて甘いこと考えてるんですか」
「うん、出来れば早めに。裏切られて当然と思えることをしたから、捨てられて当然だと思える内に」
「そうですか、私の知ったこっちゃないですが」
「……お前ちょっと会わない内に図太くなってない?」
「捨てられた悲しさで性格ねじ曲がったんです。今でも恨んでますし」
「うん、当然だな。そうなるようにしたんだし」
「だから今でも勿論愛してますよ。ズタボロで継ぎ接ぎでめちゃくちゃな、私の大事な王さま。お帰りなさい、帰ってくるのが遅いです」
「……律義だなぁお前、律義すぎてバカだぞもはや」
「他ならぬ貴方のお願いですし、守りますよ当然」
「……『マリー』、って、呼ぶ資格はもうないな。なんて呼ぼう」
「お好きにどうぞ、王さま」
「…ん、じゃ、『タマ』だ。セナとおんなじ呼び方。『タマ』お願い!」
「はい?」
「『クビ』、取り消しさせて!」
「………」
「…ダメ?我ながら都合は良いけどさ、俺がいる間だけでいい、戻ってきて」
「……いる間、ってことは、またいなくなる気なんですね」
「おっとそれは秘密!…大丈夫、もう俺に王さまの資格はない、ただけじめをつけたいだけだから」
「……はぁ」
「お願いタマ、もう一度だけ俺の『仕立屋』になって。バラバラに砕けたハンプティダンプティを最後にもう一度王に仕立て上げてくれ。それ以上は望まない、俺はもう王じゃないから」
「はぁ…もう一度も何も、私の王はずっと変わってません。お暇が解ければ以前の通り、私は貴方の仕立屋です」
「…お前、やっぱバカだな?バカ過ぎてちょっと心配だぞ?俺以外の悪い奴に付け込まれるなよ?」
「バカにバカと心配されても」
「おぉ!?マ…、タマが反抗した!?珍しいな、やっぱ会わない内に変わったな?うん、生意気でよろしい♪」
「猫ですもの、気分で噛みつきます」
「わははっ、そうか『タマ』だもんな。うん、新鮮でいい刺激だ…☆」
「…お馬鹿な王さま」
「ん?」
「勝手な罪悪感と勝手な責任感で動くのは、まぁ好きにしてください、貴方の仕立屋ですから従います。けど」
「けど?」
「貴方の都合で捨てられるのはもう二度と御免です。貴方が騎士の王を降りて旅に出るというなら、今度はちゃんと責任取って殺していってくださいね」
「………」
「軽率にクビ解除なんてするからですよ、勿論取り消しには応じません」
「…相変わらずだなぁ、お前。いや寧ろ変わったのか、開き直ったとも言うな?」
「私は今も昔も『騎士』にはなれない。だから『仕立屋』として勝手に判断します。『騎士』達が貴方の退位を許したとしても、私は私の王から退位することを許しません」
「………」
「それを承知していただけるのなら、どうぞお好きに使ってください。私のたった一人の王さま、貴方のお役に立てるなら」
「…知らないぞ後悔しても」
「大体察しはついてますよ、意外と好戦的で物騒な貴方のことですし?猫なんて飼い主を噛んで引っ掻く生き物ですし気にしませんよ皆」
「ほんっと筒抜けだな!?…お前セナ大好きじゃん、俺側についたら怒られるぞ?」
「猫なんて叱られてなんぼです」
「そっか?…うん、じゃあお言葉に甘えて。ちょーっとばかし荒れるけど、俺の仕立屋として働いてもらうっ」
「えぇ、『それが貴方の望みなら。仰せのままに、我が王』」
「…ちょくちょく虐めてくるなぁお前、大分あの時のこと恨んでるだろ?」
「さっきそう言ったじゃないですか」
「ほんとだ!言ってた!わはは、恨んで憎んで愛されてる訳だな俺…♪」
「そうですよ、だからレオさん」
「ん?」
「お帰りなさい」
「…ん、分かったよ。頑固だなーお前も?…『ただいま』、俺の仕立屋」
王の騎行、まだジャッジメント云々の話が上がる前。
タマはKnightKillers側だろうなー…司くんがあぁ言わなければレオくんはKnightsに戻らなかったっていうのが公式の軸だから歪められないし、ならタマはKnights四人とは別基準でレオくんと接さなきゃいけないし。
(そもそもタマがKnightsサイドにいれば司くんの衣装が直前まで仕上がってないとかありえなげふんげふん)
タマはジャッジメントの結果がどうあれレオくんから離れないつもりでいればいいかなーと。か。
KnightKillers側でクロさんと楽しく衣装作ってなず兄とおしゃべりして英智様ときゃっきゃして、ジャッジメント後に泉さんと嵐ちゃんとりっちゃんにほっぺたビロッビロに伸ばされながら叱られればいいんじゃないかな。
2019/10/30
あんスタ