小屋

▼未練
と心配

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「〜♪」
「こら」
「っ、藍ちゃん…」
「あんまり歌うなって言われてるでしょ、喉に負担が掛かる」
「ごめんなさい。…少しだけ」
「…同じメロディばかりだね、君が歌うのは」
「そうかな?…そうだね、これは私の最後の歌になるものだったから」
「………」
「なんてね。未練がましいかな」
「………」
「藍ちゃん?」
「…駄目だよ」
「?」
「ユキは、僕のパートナーだから。僕の知らない顔をするのは駄目だよ」
「………」
「分かったの、ユキ」
「…うん」
「何?じっと見て」
「ううん。…藍ちゃんが優しくて、吃驚したけど嬉しいなって」
「優しい?」
「うん。藍ちゃんにはとびっきり綺麗な一級品の心があるんだね、だからあんなに綺麗な歌が歌える」
「…意味が分からないこと言わないでくれる。僕にそんなものあるはずないでしょ、声だってプログラムされたものなんだから」
「ふふ、分からないよ?なんたって日本には昔からそういう話がたくさんあるんだから」
「…馬鹿なこと言ってないで戻るよ。こんな寒いとこにいて体調を崩されたら迷惑だから」
「はぁい。ありがと、迎えに来てくれて」
「…早く」
「ふふ、うん」


たまに不安定さが見え隠れする六花が心配と同時に腹立たしい藍ちゃん可愛い。

2017/07/02

うたプリ