小屋

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おじたんおめでとうの話(だけど喋るのはラギーくん)
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「こんちゃーッス。ティナさーん?」
「ラギーくん、ここ」
「…おやまぁ、また随分と愉快なことに。その体勢きつくないッスか」
「腕も足も尻尾も絡みついてライオンと寝てるんだか蛇と寝てるんだか」
「見事に全身で捕獲されてるッスねぇ、分かりやすいといえば分かりやすいッスけど」
「別に良いんだけど、トイレに行くときは本当に一苦労だったわ…」
「それはそれは、お疲れ様です」
「ん。…それで、お迎え?」
「のつもりだったんスけど、今邪魔したら殺されそうなんで出直します」
「と言っても朝からご飯食べるか寝るかしかしてないわよこの王子様」
「まぁ行動は普段通りッスけど、十分幸せそうなんでいいんじゃないッスか。ほら珍しく眉間の皺がないし」
「自分は寝てるのに私が本読むと怒るの、とんだ我侭王子だわ」
「とか言って、可愛くて仕方ないって顔してるッスよ〜。こんな図体も態度もデカい男相手にそんな顔出来るなんて、女性は偉大ッスねぇ」
「誕生日のお祝いに一日中引っ付いて過ごすのを所望する顔も声も頭も良い男を可愛く思わない女はそうそういないわよ」
「うわっ、ティナさんがデレた」
「貴重でしょう」
「肯定するし。ほーんと、揶揄い甲斐がないんだから」
「事実を否定する必要もないからね」
「はぁいはいご馳走様でーす。…レオナさん〜、狸寝入りするなら尻尾揺らすのやめないとバレバレッスよ〜」
「……ッチ」


ただただゆったりと仲良し老後夫婦みたいな幸せな一日を過ごしていただきたい。
ティナは仕事休みにしてるしレオナさんは授業出る筈もないので、ひたすら二人で絡みつきながら惰眠を貪ってたまにお茶入れたり食事用意したりするティナに引っ付いて背後霊するおじたん。
夜はサバナ勢+αがお祝いしてくれるので仕方なしに寮に帰り、終わったらまたティナのとこに来て寝る。誕生日の翌日朝までは甘やかしてくれるティナ。

付き合ってるかは知らない。

2020/07/27

twst