▼そんなことより
俺の彼女すっごく可愛いよね!
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「翔!身長ってどうしたら伸びる!?」
「喧嘩売ってんのか売ってんだな表出ろ音也」
「違うよ!俺は真剣なの!」
「知るっかよ俺が聞きてぇよそんなの!!」
「頼むよ翔ぉー!先輩達に聞いてもロックとか糖分とか、まともな答え返ってこないんだよ…」
「…っ、……っとりあえず、話は聞いてやる」
「ありがとう…」
「で、急になんなんだよ?お前普段そんなの気にしてねぇだろ、平均よりでけぇし」
「だって、璃が」
「まぁそりゃ璃も背は高い方だけど、お前よりは低いだろ?」
「駄目だよ!!だって璃、この間モデルの仕事でヒール履いてて」
「あー…確かに、高めのヒールならお前を追い越しちまうか。でもそんな気にし」
「ただでさえ脚長くて綺麗なのにヒール履くともうほんとすっごくすっごく綺麗で…!」
「ん………?」
「でも璃ヒール履いてる時に俺が近付くと嫌がるから抱き締めたり出来ないし」
「………」
「折角あんなに綺麗で可愛い璃に近づかせてもらえないなんて、でも璃が嫌がることはしたくないし。俺がもっと大きくなれば多分璃も気にしなくてすむと思うんだ!」
「………お前さ、璃の方がでかくてへこんだーとかじゃねぇのな」
「え?うーんそりゃ、男として璃を守れるくらい大きくなりたいなとは思うけど。俺がどうありたいかは俺の努力次第だし、それより璃があんなに綺麗で可愛いってことの方が大事だし」
「お前ほんとたまにすげぇ男前だな…」
「だから俺はヒール履いてる綺麗で可愛くて可愛い璃を思い切りぎゅーってするために身長が欲しい!」
「そして引くほど欲望に忠実な。…よぉし、わかった任せろ!今日から俺とトレーニングだ!」
「うん!頑張ろうね翔!!」
「ってロビーの真ん中ではしゃいでたわよ」
「………すみません、ご迷惑を。後で注意しときますから…」
「あはは、良いじゃない愛されてて。彼氏のお墨付きだし今度私と靴買いにいきましょうか、ヒール高めの色っぽいやつ」
「小夜さん…」
物事の九割を「俺の璃がこんなにも綺麗で可愛くてお姫様なんだからそんなことどうでも良くない?」で済ましそうな男、一十木
2017/07/02
うたプリ