小屋

▼_
ひどいと思うの



**************





情はあった、愛していた訳ではない。仕事の延長上、ただずるずると馴れ合いが続いていただけだ。
自分のものになれと彼が言い、お断りだと彼女が笑う。
そんな何百と繰り返したやりとりはもはや習慣となって、どこか心地良さすらあった。
仲間と呼んでくれる幼い友人達にも見せない、ある種深い心の内まで晒した相手。けれど決して顔見知り以上の肩書を与えることはしなかった。
知っていた、今日がくることを。

まるで幼子が遊具で遊ぶような、狂気染みた状態で見つかった亡骸。
誰がそれを為したかは明白だった、それを咎める気も嘆く気もない。
ただ、一つ彼女の胸に浮かぶのは。

「…正解だった、貴方のものにならなくて」

貴方に所有されなくて、貴方を愛さなくて良かった。私はずっとそれだけを恐れていたのだから。
これが、私からの手向けの言葉。

「…また会いましょう、シャル」

きっとそんなに待たせない筈だから。
…地獄でまた、会いましょう。



TSUTAYAで手にとって捲ったページがシャルの死体だった私の気持ち。ハンター夢書かなくて良かったなぁって心底思ったよね

2017/08/30

その他