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赤司さん熱がじわっと再熱してた
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「牡丹、おいで」
ざわりと僅かにどよめいた後、その場のほぼ全ての人間の視線は彼女へ集まった。
好奇と羨望と、様々なものを含んだそれらを意に介する様子もなく、彼女はふわりと破顔して声の主へと駆け寄る。
「征くん、どうしたの?」
「…場所を替えようか、あまり邪魔されたくないからね」
愛おしさが零れるままに蕩けた笑みを向ける彼女に、同じく優しく蕩けた表情で当然のようにその背に手を添えて導く青年。
映画のワンシーンのように酷く様になるやり取りを披露して、演者二人は何処かへと退場する。
そして時を失ったようにその光景に見入っていた観客が、恍惚と溜息を零すまでたっぷり数秒。
「っっっっとに、うちの子達は絵になるわ・・!!」
「なんか最近赤司隠さなくなったね、だだ漏れっていうか。前は部活の時だけだったのに」
「そりゃね。あれだけ完璧な絵を見せつけられれば牡丹にちょっかい出そうとする馬鹿はいなくなるでしょ?虫除けってやつよ」
「え、そもそも誰も牡丹にちょっかい出すとかしないでしょ。俺らは赤司のだって知ってるし、他の奴らなんてそれこそ、えーと、ミノホドシラズじゃん」
「………」
「?」
「あんた実は私よりモンペよね」
「へ?何?」
過激派赤牡モンペこたろう
2017/09/10
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