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「どうじゃなまえ、すごいじゃろう」

「すごいすごいすご−いっ!!」

なまえは手に持ったチョコを1つ口に頬りこんだ。昼下がり。ぬらりひょんから街へ行かないかというお誘いを受けたなまえは黒羽丸の御約束を聞くのもそこそこに、急いで奴良組を飛び出してきたのだ。

「そ−だいしょ−!あれ!なまえ、あれ食べてみたい!」

「そうかそうか、あれが食べたいのか。待ってろ、今じぃちゃんが取ってきてやる」

「わ−いありがと!」

何時もはご飯が食べれなくなるからと(主に黒羽丸に)注意され、中々食べさせてもらえなかった御菓子。それがどうだろう。総大将と出掛けるだけで、こんなにも沢山の御菓子を食べることができる。しかも総大将は黒羽丸や鴉天狗のように1つ、2つまで、のような制限も言わない。沢山買ってきてくれるし、沢山食べさせてくれる。(なまえはまだぬらりひょんの畏をよく理解していない)まさに彼女にとって総大将は神様だった。

「なまえ、次はラ−メンを食いに行かんか?」

「らあめん?」

「そうじゃ、ラ−メンじゃ。うまいぞぅ〜」

「いく−!」




*

*

*



なまえとぬらりひょんは奴良組の門を潜った。なまえの手には御菓子が握られており、それはリクオや黒羽丸へのお土産である。

「ぬらりひょんさま」

「ん?なんじゃなまえよ」

「きょ−はありがとうございました!なまえ、とっても楽しかった!」

靴を脱いだなまえはにこっと笑いながらぬらりひょんを見上げる。それにぬらりひょんも微笑みで答えた。

一時はどうなるかと思ったが、馴染めて良かったわい…

そんな思いを込めたぬらりひょんの視線に気付かずに、ただいま−!と、ぶんぶんお土産が入った袋を振り回しながら廊下を駆けるなまえ。お目当ての人物を探しながら仲の良い妖怪達(主に一緒に悪戯する小妖怪達)にお土産を配っていく。そして彼女が進む速度を緩めないまま角を曲がった時。

「!!」

「…おっと、帰ってきたのか」

「くろ−まる!」

なまえは自分が倒れないように支えてくれたお目当ての人物、黒羽丸におもいきり抱き着く。ねっ、ねっぬらりひょんさまとチョコ食べたの−!と息つく間もなく黒羽丸に話す姿はまるで本物の兄弟のようだった。

「そうかそうか、それで?」

「それでね、えっとね、ぬらりひょんさまの“ただでご飯が食えるじゅつ”っていうのでらあめんもたべたのよ!」

「……………」

「あとね、あとね!これ、くろ−まるにお土産物!」

「そうか、分かったなまえ。少しここで待っていてくれ」

「……?」

「すぐ戻る。戻ってきたらお土産一緒に食べような」

「うん!」

元気良く頷いたなまえを確認した黒羽丸はそれこそ風のようにある部屋に向かったのだった。










「ですから総大将!なまえの前で無銭飲食はやめてください!あの子が真似したらどうするんですか!!」

「まったく鴉天狗といいお前らは真面目じゃの〜少しは肩の力を抜かんかい」

「総大将は抜きすぎです!!」

過保護な兄貴
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