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「汚れちゃった…」
泥んこのなまえは顔を上げた。つい先程まで河童と遊んでいた彼女。ミズチ玉をぶつけてもらうのが楽しくてついつい夢中になって遊んでいた。
「ごめん…大丈夫?」
「へ−き!すぐ乾くもの」
心配そうな河童を他所になまえは自らを乾かし始める。孔雀であるなまえは炎を操れるのだ。ちなみに体温は普通の妖怪より少し高めである。
「乾いた!」
袖をぱたぱたと揺らしながらにっこりと笑った。しかし泥は落ちず未だ彼女にこびりついている。
「とれない…」
「風呂入ってきなよ」
「うん」
結局風呂に入ることになってしまった。遊び盛りの彼女は嫌々ながら風呂場に向かう。勿論彼女は泥だらけなので風呂場までの道は泥で汚れてしまった。
「駄目だこりゃ…」
河童が苦笑したのはまた別の話。
廊下を歩いているなまえは誰かとぶつかった。そしてその誰かはそのまま彼女を抱き上げる。
「これなまえ。お前、また悪戯したのか?」
「ささ美ね−ちゃん!悪戯じゃないよ!河童と遊んでただけだもん!」
自分を抱き上げた人物が誰か分かったなまえは嬉しそうにすりよる。勿論、泥だらけの身体で。
「お前…」
「えへへ−。ささ美姉ちゃんも泥だらけ−!」
愛くるしい笑顔を浮かべる彼女に自然と笑顔になる。そのまま一緒に風呂に入ることにしたのだった。
「これなまえ。まだ羽根に泥がついてるぞ」
「や−!くすぐったい−!」
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