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「トトちゃん−」

「トトちゃんどこですか−?」

なまえは三羽鴉の次男であるトサカ丸を探していた。理由は簡単。彼の父親である鴉天狗から頼まれたのである。御駄賃は棒アイスであった。

「ト−ト−ちゃ−ん−!」

中々見つからないトサカ丸を大声を出して探すなまえ。そうするとすぐに長男である黒羽丸がひょっこりと現れた。

「なまえ、大声を出すなと言っただろ。今は大切な会議中なんだぞ」

「だってぇ−」

「だってじゃない。五月蝿くしちゃ駄目だ」

「トトちゃんいない…」

なまえは浴衣の裾を握り締め悲しそうに俯く。トトちゃんが見つからないと鴉天狗さまの言い付けを守れない。アイス貰えないよ…。

「なまえ、アイス欲しいもの…」

「御駄賃、アイスなのか?」

「うん」

頷きながら彼女はだっこ、と黒羽丸に向かって手を延ばす。その要求に答えるために黒羽丸はなまえの脇の下に手を差し込んだ。

「ちゃんと探したのか?」

「いっぱい探したよっ!でもいなかった!」

「奥の部屋まで見たか?」

「…………」

返答が詰まった彼女。やがて小さな小さな声で返事を返した。

「奥の部屋、暗くて怖い…」

くすり、と黒羽丸は笑う。子供らしくかわいらしい答えだ。抱き上げた可愛らしい小さな存在の頭を優しく撫でる。

「そうか。ならオレと見に行こう。一緒なら怖くないだろ?」

「うん!黒羽丸と一緒、こわくない−」

にっこりと笑った彼女は大好きな兄貴分にすりよりながら当初の目的であるトトちゃん探しを再開した。
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