12/16
(連載する予定はまったくない)
(今回に限り名前はにのまえゆりこで固定)
「酪農科の40名諸君!入学おめでとう!担任の桜木だ。受け持ちは国語。これから三年間よろしくな!」
ただ漠然と動物の近くにいたいと、なんとなく決めた進路。
なんとなくの割に家からはちょっと遠すぎる。
だって、ここ北海道だもん。
「幕別東中から来ました…」
…て、ちょっと待って。
「帯広川西中央中から来ました…」
これもしかして…
「…中札内南中出身!…」
もしかしないんじゃ…
「下浦幌中…」
「次ー」
「はい。京都府の大谷中からきました、一ゆり子です」
ほらーやっぱりざわついたー。
「静かにしろ。次泉川!」
「別海中風連中学校…」
「大樹晩成中学校出身…」
全部北海道の中学校名だもん。本州から受験するなんて、やっぱり珍しいよね。
「…八軒!」
「あ、ハイ。」
この間途中でいなくなった人?あんまり動物の習性知らなかったみたいだし、もしかしたら本州の、都会の人かな…
「新札幌中から来ました…」
なんだ、この人も北海道の人か。それにしても暗い。根暗?インテリ?
私にはどっちでもいいけど、ぶっちゃけここに合わないと思うんだよね…
「進学校じゃねぇ?」
「な。なんで農業高校にきてんだ?」
へぇ、進学校なんだ。
ならもっと選べたはずなのに、なんでこんな合ってなさそうなここに?
「これから教科書配るからなー。明日から授業だから間違えんなよー。」
畜産…ぶっと!教科書ぶっと!!、今更だけどやっていけるかな?
でもまーやるしかないよね。
(ねぇねぇ、ニノマエさんって本州の人?)
(うん。生まれは東京で、中学校二年からは京都だったの)
(都会っこだー!!)
(いちって書いてにのまえって読むんだー)
(へー珍しー)
(最後が書きたかった)