03/07
(お風呂に入ってたときの独り言。ちょっと汚いかも)
冷たく冷えた浴室を温める為にシャワーを出しながら髪に櫛を通す。
熱いくらいのお湯を吐き出すシャワーからは、当たり前だが湯気が留まらない。
髪に櫛を通してからシャワーを浴びるのは、中学からの癖だ。
そうすると余分な埃なんかがとれてシャンプーの時になんかいいらしい。
詳しくは知らない。
そんなことをぼんやり考えながらふと下腹部に力を入れれば、ぐぶりと音を立てて赤黒い固体なんだか液体なんだかよくわからないモノがシャワーの音に紛れて落ちた。
ああ、そういえば私のハジメテの日は小学校の卒業式だったなぁ…なんて思って、同時に(卒園を除き)初めての卒業式で初めて貧血で倒れた(今まで倒れた事はギリギリなかった)なぁ…なんてどうでもいいことまで思い出した。
髪に入れていた櫛を洗面所に戻そうと浴室から上半身を外に出した時、動かさずに軸にしていた足をなにかが伝った。
櫛を置いて見れば、今度は固体としか言えない赤黒いそれが落ちていた。
足に伝った跡はない。
これが巷ではプラセンタとか言って美容に気を遣う女がこぞって手をのばすものなのだが、結局の所これは胎盤でしかない。
どんな形でどんな色で世に出回っているかはわからないが、元はこんな醜い色なのだ。
どうしてこんなものを必要としないといけないのか。
人間とは見難い生き物だと思っている私が一番見難いことは勿論知っているけれど、考えてしまうのは所詮私も人間だからなのだろう。
ああ、そういえば知り合いには唯のような子がいたり、高校の奴らは君と僕に当て嵌まるし、私はなんに当たるだろうか?
柳のようにデータを取る真似をしてみたりもするし、観月のようにやたらと世話を焼いてみたりもする。
そんな私は自分の意見があるようでない悠太にも見えるし、いつも楽しいことを探している千鶴や我が道を突き進む祐希のようでもある。
だけどそんな反面、何者にも興味がなさそうな仁王のようであり規律や美しさにこだわる柳生のようでもある。
どこか臨也のような目茶苦茶さや首のない彼女の様な一途さ、そんな彼女を愛する彼のようにも見えなくはない。
だけど、結局の所私のような支離滅裂な人格を保有する誰かなんでどこにもいなくて、私は結局私でしかいられないことを確認しただけにすぎないのだけれど。
分散させれば今挙げた様に幾らかでもいるだろうけど、それも主観でしかない。
いつも頭のどこかで誰かの死を想像している非道い私なのだから、こんなことを考えている他の誰かが何人もいたら、それこそ犯罪組織を作れるに違いない。
こんなことばかり考えてる私のことを、一体何人が知っているのだろうか?
「私のどこがいいの?」
そんなくだらない質問を何度と無く投げたけれど、誰も彼も答えは在り来りに「#name1#だから」なんて、私の醜悪極まりない本質から目を背けたような回答ばかり。いい加減きくことにも飽きたけれど、たまに思い出したようにきくと回答に詰まるのだから面白くてやめられない。
たった一人だけ私を苦手だったといってくれたけれど、あれは私の本質に気付いたからだろうか?それとも子供らしい嫉妬からだろうか?
こんなものを読んだら、本人は酷く混乱するか違和感を抱くか再度私を嫌悪するか、なにかしら感情を抱いたりするのだろうか?
私には謀りかねるが、きっとなにかしらあるだろう。
ああ、そういえば木曜の予約はずらせるだろうか?明日起きたら確認しないと。
ああ、キタナイ。
私が女である象徴であり、なくなったらそれはそれで不調の原因になるとわかっているけれど、それでも毎月体外に排出されるこの赤黒さが醜くて仕方がない。
まるで非道く醜い私を私の中から排出している様だ。