03/17
(他サイト影響有)
なんだろう…よくわかんないけど、もやもやしてる感じがするんだよね。
いつもとなにも変わらないはずなのに、胸がすっきりしない。どうしてだろう?
「あれ?どーかした?」
あ、
「ううん。なんでもないよ。ごめんね?心配かけたみたいで」
「んにゃ、別に君はなんにも悪くないよん。なーんか落ち込んでるみたいに見えたから」
できれば気付かれたくなかったんだけどな。
大切な時期なのに、マネージャーの私の余計な感情のせいでモチベーションを崩すわけにはいかないのに。
「ちょっともやもやするの。よくわかんないんだけどね」
「じゃあ少し話そうか」
「どうして【じゃあ】になったの?」
「俺が話したいから話し相手になってくれるかにゃ?」
ああ、これはもしかしなくても気を使わせちゃったのかな。菊丸くんは、人の感情にとても敏感に反応する人だから。
「うん。いいよ」
ごめんねは、また違うって言われちゃうから言わないよ。
ありがとう。
「今日数学の宿題やる場所間違えてやっちゃってさー。宿題忘れたことになってちょー当てられたんだよね」
「どこやったの?」
「まだ習ってないとこ。ぜーんぜんわかんなかったから教科書とにらめっこして頑張ったのににゃあ…」
「わかんなかった時点で気付ければよかったのにね」
「でも予習になったから問題なし!当てられ続けたのは大変だったけど、悪いことではないもんねっ」
「そうだよ。いつか間違えてやっちゃった所やるときは余裕だね」
「あ!あとねっさっき手塚がねっ下向いた時眼鏡落としたんだよ!」
「え」
「眼鏡落とす所なんて初めて見たからびっくりしちゃった普通に拾ってたけどね。なんか意外だよねー?」
「うん。どんなにテニスやってもズレることすらしない眼鏡が、ただ下を向いただけで落ちるなんて…」
「乾は理屈通りだなって言ってたよ」
「まぁそうだけど」
落ちても冷静に拾ったのかな?ちょっと見たかったかも。
「もやもやなくなった?」
そういえば…
「ちょっとよくなったかも」
「よかったー」
「ありがとうね」
「いいってことよ!これくらいお安いご用だかんねっ」
さすが青学のムードメーカー。なんとなく気持ちが軽くなったかも。
「あ。あの、」
「うにゃ?」
これだけでもちゃんとは伝えて置かないとね?
「私のことはあんまり気にかけてくれなくても大丈夫だから。大会も近いんだもん、みんなは自分のことだけやってくれたらいいから」
「なんで?」
「だから、最後の大会が近いんだから選手のみんなは万全の状態を維持して」
「なんでそんなこと言うの?」
「私はマネージャーだから。選手のコンディションを気にするのは当然じゃない」
「君も仲間じゃん」
「違うよ。みんなは選手で私はマネージャーだもん」
「でも一緒に全国を目指してる仲間じゃん!なんでそんなこと言うんだよ!」
「…ごめん。やっぱりまだダメみたい…ごめんね。ありがとう」
「あ、ちょっと!!」
こんなの逃げただけじゃない。
きっと私の言葉は菊丸くんを傷つけた。なのにその現実から目をそらそうとして、見たくなくて逃げたんだ。
全部全部私を思っていってくれたのに…
私、最低だ。
(なんであんなこと言うんだよ…寂しいじゃんか)
(私は、みんなと【一緒】ではない…)