04/15

「あー疲れた」

就職難のこのご時世で即入社が決まったのはうれしいけど、いきなり忙しすぎじゃない?
柳とか真田もこんなんなのかな?聞いてみよ。

…あれ?

『おかえりなさい、せーちゃんっ』
「え。#name1#?なんでここにいんの?」

つかなにそのお玉とアホみたいなエプロン。
スカートかわかんないけどエプロンで見えないし、なんでシャツじゃなくてキャミなの?
なんか裸エプロンみたいになってるんだけど。

『きっとせーちゃん疲れてるだろうなーと思ってご飯作ったりお風呂沸かしたりしといたよ』
「それは有り難いけど鍵は?閉まってたよね?」
『おば様に借りたの。あ、私にする?』
「なにが?」
『ご飯にする?お風呂にする?それとあ・た・し?』

なんだ、#name1#はそれがやりたかったんだ。

「#name1#にしようかな」
『やーん!』
「なんて死んでも言わないから安心して」
『ぶー!』

あいかわらず子供みたいな顔するんだから。
これで24とか、仁王じゃないけど詐欺もいい所だよ。

「とりあえず疲れた」
『じゃあご飯かな』
「なんで?」
『座りたいでしょ?とりあえずお茶でも入れるよ』

くるりと背中を向けると#name1#は部屋の奥に消えて行った。
…ホットパンツだったんだ。そりゃあエプロンからみえないわけだ。
ていうか、あんな格好で寒くないのかな?さすがにあの格好じゃあまだ寒い日あると思うんだけど。

『せーちゃーん?いつまで玄関にいるのー?』

#name1#のせいだよ。

「今行くー」

来るなら来るって言ってくれればいいのに。そうしたら明日の分なんてやらないですぐ帰ってきたのに…
いつも突然なんだよね、なにをやるにしても。

「はぁー」

ホント疲れた。
寝てもなかなか疲れとれないんだよな。まだ体が慣れてない証拠なのかな。

『あ!』
「え?」

俺なんかした?

『ネクタイしゅってするの、萌えるんだって!』
「へぇ…#name1#も?」
『うーん…まぁ多少は』
「その曖昧さは?」
『せーちゃんとかげんちゃん達に萌えたりはしないってこと』
「ああ」

それにしてもこんな当たり前の動きが萌えるって、女子も変だよな…

『はい』
「ありがとう」



「ねぇ#name1#」
『なぁにー?』
「男ってね、女子が髪を耳にかけたりこう…かきあげたりするの好きだったりするんだよ」
『へぇー。よくするよ?』
「ネクタイだってだいたい毎日するけど」
『じゃあ当たり前なことに気付くと萌えるのかな』
「そうかもね」

なんか、こう言うの久しぶりかもしれない。
家じゃ話すことなんてないからなぁ…あって仕事の電話とか、稀にかかってくる電話に出た時くらい。
一人暮らしってそれが寂しいと思わない?

「そういえばさ、突然どうしたの?」
『え?あ、本当にご飯用意して大丈夫?』
「うん。いいけど、質問には答えてね」
『もうすぐ地区予選があった日だから』
「…もうそんな時期だったか」

携帯のカレンダーを見れば、たしかにそんな時期を知らせていた。

「じゃあなに?みんなの所回ってるの?」
『せーちゃんが一番最初』
「へぇ…なんで?」
『部長じゃん』
「あ、だから呼び方も中学の時のやつなんだ」
『やっとわかったー?』

引退した時に他の女子と同じ苗字呼びになったんだよね。あんまり突然だったからみんなでびっくりしてたなぁ…

今回のことにもびっくりさせられるんだろうな。
柳辺りなら感づいてそうだけど、俺と状況がそう変わらないならそれも難しいだろう。

『おまちどーさまー』
「うわ、めちゃくちゃうまくなってるじゃん」

初めて作った時はドリンクすら悲惨だったのに…やっぱり#name1#も24になってんだな。

『あれから何年経ってると思ってんのよ』
「花嫁修行でもしてるの?」
『いや?』
「好きな男でもいるの?」
『まぁねー』
「いつから?いただきます」

お。普通に美味しい。

『召し上がれ。そうだなー、中学からかなー?』
「え?マジ?」
『マジマジ』

初めて聞いたんだけど。

「うわー…誰?俺が知ってる奴?」
『うん』
「ちょー気になるんだけど」
『なーいしょっ』

俺が知ってるって聞いて即答えたから多分部活仲間かな。もしかしたら同じクラスだったやつも入ってるかも。
そしたらいくらなんでも範囲広すぎるんだけど。

『最近テニスやってる?』
「うん?」
『テニスやってる?』
「ああ、なかなかできないんだよね。忙しすぎて」
『ラケット埃被ってたよ』
「そんなにほったらかしちゃってたか」
『今度みんなで休みあわせてテニスしようよ』
「赤也は今忙しいんじゃない」
『絶対飛んでくるよ。そんな心配より負けないようにね』
「俺が負けると思ってるの?」
『あーちゃんは現役だよ?』
「ほんの数ヶ月の差でしょ」
『いやーわかんないよ?昔っから打倒せーちゃんなあーちゃんだからね』
「ふふ、どれくらい強くなったか試さなくちゃかな」

次の休みの連絡しようかな。

『あ!私がみんなの所回るまで連絡しちゃだめ!!』
「そっか」

ふふ。今から楽しみだな。




(111のお題のNo.4、懐かしむでした)
(冷静に考えたら封印しなくて大丈夫だった)
(しかもまだ編集終わってない)
(なんてこったいorz)


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