07/01
死んでしまいたい。だけど死ぬ覚悟なんて私にはない。
私は所詮ちっぽけで取るに足らない生き物。世界に組み込まれてる歯車にもなれない。
壊れた歯車は、早急に取り除かないと他の歯車まで一緒に巻き込んで壊してしまうから。
だから存在しちゃいけないのに、私は消えることが怖い。同時に消えないことも恐くて仕方がない。
「こんな雨の日に傘も差さないで…風邪ひくぞ」
「バカは風邪ひかない」
「こんなバカなことする奴はバカでも風邪ひくだろ」
「大丈夫」
「お前はなにを根拠にそんなこと言ってるんだよ」
このまま溶けて融けて流れて消えてしまえたらいいのに。
動き出さなくちゃいけないのに、足を止めてしまう。自業自得なのに、誰かのせいにしてしまいそうになる。
誰も悪くない。なにも悪くない。私が間違えてただけ。生まれた瞬間から間違えてただけ。
「傘いらない」
「いらなくないだろ」
「近付かないで」
「髪張り付いてんじゃねぇか」
「触るな」
こんな間違いだらけの、全ての失敗と全ての過ちと全ての罪悪を詰め込んだような私は…
「泣いてるのか?」
「眼科行けば」
【 】
「こんなのらしくないだろ」
「そんなもの押し付けないで」
「なにがあったんだよ」
「なにもない」
「あったんだろ」
1分だけ、【 】…
「雨好き?」
「嫌い」
「私は好き」
「あっそ」
「虹が出るんだよ」
「滅多に見れないだろ」
「そんなことないよ」
「そうかよ」
「ねぇ」
「あ?」
「私が死んだら泣く?」
「泣かねぇ」
「だよね」
「泣く暇があるならすぐに追いかけてやるよ」
「嘘ばっかり」
「確かめるか?」
「まだいい」
なんでこんなことになっちゃったんだろう。なんでこんな道しか択べなかったんだろう。
私は、簡単な選択肢すらいつも間違えてばっかりだ。
「帰る」
「送るか?」
「いい。どうせもう濡れてない場所なんてないし」
「そうか」
「じゃあね」
「気をつけて帰れよ」
「うん。あんたもね」
「ああ」
覚悟を決める力をくれてありがとう。さようなら。
私の【 】
▼メモ兼解説▼
空いていた括弧に入る言葉は以下の通り。
「頼ったらいけない」
「縋ったらいけない」
「愛したらいけない」
「願ったらいけない」
「求めたらいけない」
「請うたらいけない」
「好いたらいけない」
心的欲求(と言えばいいかわからないけど)を排除するための言葉をひたすら入れるだけ。
真ん中は「許して」
最後の括弧は「頼った人」「縋った人」「願った人」とかになる。
ちなみに稲妻の晴矢イメージなんだけど、キャラわかんないから本当にイメージの基盤にいるって感じ。