08/16
「ふ…っ」
奇抜な色の服で身を飾る彼女。
最近流行ってる、やたら妙で5回に3回は噛みそうな名前のモデルがよく着ているような、派手でどこかロリポップのような甘さを含んだ服を彼女は好む。
その時の化粧は、もともと整った愛らしい顔をさらに人形のように彩る。
学校では大人しい学級委員長みたいな彼女の私服は上記のように、とてもじゃないが並べられてもぱっと見ではわからない。
「…ぁっ…ラ、ビ…」
でも彼女は、最近流行ってるやたら妙で5回に3回は噛みそうな名前のモデルのような趣味をしているわけではないと、付き合い始めて初めて知った。
あれらは彼女の鎧なのだ。
鎧を纏わない彼女は見た目同様、それ以上にお姫様のような妙な強さと弱さと、彼女の精神のとんでもない割合を占めているだろう淋しさと恐怖を内包している。
「…っ…」
そんな彼女の精神は今、淋しさと恐怖に侵食されている。
彼女を遺して逝った、オレのせいで。