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…どうしよう…
ちゅーしたい、かも…
「どうかしたか?」
『いっいや!なんでもないよ!寒いなーって思って』
「冬だからな」
よかった…
ちゅーしたいなんて突然言ったら、神田引きそうだもん。そういうの、嫌いそう。
「…い…おい」
『へあっ?!』
「手ェ出せ」
言われるがまま出した手は神田に捕まってそのまま神田のポケットに…って!
『か!!』
「冷て…」
『かかかかか神田?!ななななな!?』
「なに言いたいのかわかんねぇよ」
『なんで…手…』
「いやなら手袋くらいしろ」
『嫌とかじゃなくて、こんな、見られたら』
「見せとけばいいだろ」
恥ずかしい、とか、思わないのかな… 思わないか。
「こんな冷える前にポケットにでも突っ込め」
『転ぶからヤダ』
「これならどんくさいお前でも転ばねぇだろ?」
そんなこと言って、繋いだ手の力が少し強くなる。
『う…ん…』
「なら大人しくしてろ」
でも、でもね。こんなことされたらよけい…ね?
なんかヤダ!えっ…ェロいこと、考えてばっかりいるみたい… 神田アホだから気付かないと思うけど。
「おい」
『なに…っ…』
ちょ!な!?
『んぅ…ふ…ぁ…』
苦し…死ぬ!酸素!!
『はっ…んむ…ぅ…』
ホントむり!
『はぁ、は…神田、人が』
誰だこいつ!
神田は道路でちゅー、ろちゅーなんてしないキャラじゃなかった?!
「流石にこんな路地にいないだろ」
『は?』
路地って…いつの間に…
「なに考えてたんだよ」
『な、んにも』
「嘘つくな」
『ホントに』
「なんにも考えてなかったらそんな顔しねぇだろ」
『…は?』
「気づいてなかったのか?」
『なっ、何が?!』
「…ェロい顔してた」
『っ?!!!』
みみみみみみ耳!! よっ弱いのわかっててこいつやったな!?
「なに腰抜かしてんだよ」
『こっこれは神田が!』
「で、なに考えてたんだよ」
『う…ぁ…』
神田とちゅーしたいと思ってた。
なんて言えるわけない。
「言わないならここで犯す」
『ひぁ?!』
なななななこいついまなんと?
「どうされたい?」
『言う!言うから!』
偽者だ!! こんなの神田じゃない!
「なら早く言うことだな」
『ボタンに手をかけるな!』
「嫌なら言え」
『わかったからあ!』
なんとかほんの少し、ホントーに少しだけ距離を取った。
だって、服はつかまれたままなんだもん!破けたら困る!
『…たいな…って…』
「あ?」
『だから、神田…と…』
「?」
『…ちゅー、したい…な…と…』
ああ私積んだ。オワタわー。
顔から火が出るんじゃないかってくらい恥ずかしいし。誰か穴掘って私を埋めて。今すぐに。
『…?』
やたら静か…やっぱり引いて…!
『って…神田?』
「っ!!こっちみんな」
『いたたたた!わかったから頭痛い!』
ちらっと見えただきだから確証はないけど…顔、 赤かった?
『か、神田?』
「うるせぇ」
なんか怒られたー。
「…覚悟しとけ」
『へ?』
「酸欠で意識飛ぶくらいしてやるよ」
うううれしくない!
(くそ)
(こっちがいつもどれだけセーブしてると思ってん だよ…)
(いきなりデレんな)
(ああくそ)
(かわいいなんて)
(思っちまった)