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とある日の昼下がり
私はパピルスの家でお喋りをする約束をしていた。
パピルスに会うのは久しぶりだ。手ぶらでは申し訳ないと思ったので、道中ナイスクリームのお兄さんの所からアイスを買って行くことにした。
どんな事を話そうか、何をして遊ぼうか。
楽しみで仕方ない私の足取りは軽く、スキップをしながらスノーディンに向かう。
ルンルン気分で鼻歌を歌いながら進んでいる途中、私の携帯が着信音と共に震えた。誰だろうと画面を確認してみると、パピルスからのコールだった。
何かあったのか、それとも私時間を間違えた!?
不安になり慌てて応答ボタンを押して「Hi,パピルス?」と呼び掛ける。
「おお、ヒロイン!今どこにいる?」
「もう少しでそっちに着きそうだけど、どうかした?」
「悪いんだが、外せない用事が出来てしまってな・・・。」
「ありゃ、そうなの?大丈夫だよ。優先すべきことやっておいで。」
「ニェ〜本当にすまん・・・絶対に埋め合わせはするぞ!」
「勿論。そうでもしないと拗ねちゃうよ。」
「それは困る!そうだ、良ければ家に顔を出すだけでもしてくれないか?サンズもヒロインに会えるのを楽しみにしていたんだ。」
「サンズはお家にいるんだね?ok.ちょっとお邪魔していこうかな。」
「そうしてくれ!家にある物は好きに使っていいぞ!」
パピルスがまたかけるからな!と言うと電話が切れた。
うーん、外せない用事なら仕方ない。
元々サンズにも挨拶をするつもりでアイスも3つ買っていたし、折角だから遊んでもらおう。
袋の中のアイスが溶けていないかを確認して、再びスキップで私を待つ家へと向かった。
***
コン、コン、コンと家のドアをリズム良く叩かれる。
誰が来たのかと確認する為に動くのも面倒だったので、そのままやり過ごす。特に用も無ければ立ち去るだろう。
するとガチャッとドアの開く音がした。兄弟でもこんなイタズラはしないか。
一応確認するか・・・と重い腰を上げ、部屋の外に出て階段の下を覗く。
僕の視界に映ったのは見慣れた人物。玄関で靴に付いた雪を払っているようだ。
そういや今日だったか。忘れてたな。
僕のパタパタという足音に気付いたヒロインが上を見上げる。
そして僕の姿を確認すると「あっ」と声を上げて、動きを止めた。
「サンズ居たんだね。もう、反応ぐらいしてよ。」
「タチの悪いセールスマンだったら困るだろう?だからやり過ごそうとしたのさ。」
「あながち間違いでもないよ。私が今からサンズに押し売りをするんだから。」
「heh、何を紹介するんだか。」
「本日ご紹介するのはこちら、Ta-da!ヒロインちゃんと遊べる権利!」
「ほう。それで、いくらで売ってるんだ?」
「なんと!今日なら無料でご提供しちゃいます!さぁ、今がお買い得ですよ!」
満面の笑みでバッと両手を広げ、僕の反応を待つヒロイン。なんて可愛らしいんだ。
そもそも今日は兄弟と遊ぶ予定だっただろうに。
兄弟との約束が無ければ即買いだが、予定を横取りする気は無い。
「買ってもいいが、今日は兄弟との約束だろう?」
「聞いてないの?外せない用事が出来たって。サンズはいるから顔出してくれないかって言われて来たの。」
「uh-、そんなことも言ってた気がする。」
「どうせ生返事して話聞いてなかったんでしょ。それで買うの?買わないの?」
「・・・買いだな。」
じゃあ、決まりー!
そう言ってヒロインはリビングのソファに座る。ソファに置いてあるクッションを膝の上に乗せると、僕に手招きをした。
早く早くとクッションをポフポフ叩くヒロインが可愛くて仕方ない。悶えそうになりながらソファへ向かう。
ヒロインの前隣まで来ると「膝枕ぐらいはしてしんぜよう」と僕を誘導する。
お言葉に甘えてクッションに頭を預け、彼女の膝にごろんと横になった。
「今日はえらく甘いんじゃないか?」
「パピルスとの約束だったけど・・・その、サンズにも、会いたかったし。」
「・・・可愛いな、ヒロイン。」
恥じらいながら言葉を紡ぐヒロインの頭を引き寄せ、ちゅっとリップ音を立ててキスをする。
それに驚いた彼女は一瞬何が起きたか分からないという顔をしたが、理解したのか次第に顔が赤みを帯びていく。本当に可愛いな・・・。
すると仕返しと言わんばかりに、彼女が僕の鼻先にキスをする。
おいおいそこだけか?と挑発するように言えば、むっとして額、瞼、頬、そして唇に触れる程度で口付けてきた。
物足りなさを感じてそのままヒロインの頬を両手で包み、ちゅ、ちゅとバードキスを何度も繰り返した。
キスの雨を送って満足した僕は、彼女の腰に腕を回して抱き着く。頬をぐりぐりと彼女の腹に押し付けると、僕を愛おしそうに撫でてきた。
甘ったるい雰囲気に何だかおかしくなってきて、くつくつと吹き出せば何笑ってるのと小突かれる。
「愛しのhoneyが可愛くてつい、な。」
「そういうdarlingこそ、今日は甘えん坊で可愛いよ。」
「たまにはいいだろう?」
「ふふ、そうだね。」
体勢を戻して、再びクッションに頭を乗せる。
ふと、テーブルの上に置かれた白い袋が目に付いた。
「これは何だ?」
「あっ、そうだった!アイス買ってきたんだよ。パピルスの分、冷蔵庫に入れて来るね。」
ヒロインは優しくクッションと僕の頭をソファに降ろして、冷蔵庫にアイスを入れに行った。
半分だけ身体を起こして、ガサガサと袋の中に手を突っ込んで持ち帰り用のカップに入れられたアイスを取り出す。
付属されていたスプーンを使い、少し溶けたアイスを一口分掬う。口に含めば、甘い香りと風味が広がった。
たまには甘い物も悪くないかもな。
「もう食べてるの?一緒にいただきますしたかったのに。」
「美味い物は放って置けば劣化するだろう?そうなる前に食わないとな。」
「それはそうだけど・・・まぁ、いっか。いただきまーす。」
僕の隣に腰かけて、ヒロインも溶けかけたアイスを食べ始める。
美味しい!と言って笑う彼女、ぱくぱくと食べ進める彼女。天使だな、眼福眼福。
そんな姿を眺めていたら急に彼女がうっと小さく声を上げた。
「頭痛い・・・」
「oh,アイスクリーム頭痛か。」
「溶けそうだから早く食べないとって思ったらこれかぁ・・・ぐぅ・・・」
「・・・そうだ、早く治す方法を知ってるぞ。」
「本当?」
「ああ。目を閉じてじっとしててくれ。」
僕の言う通り素直にヒロインは目を閉じ、動かなくなった。
シン・・・と静寂が訪れた中で、僕は魔法で舌を作る。そしてその舌をヒロインの唇に押し当てた。
驚いて身体を強張らせた彼女が反抗しようと口を開けた瞬間を狙って、舌を口の中に滑り込ませる。
ヒロインは苦しそうなくぐもった声を上げるが、今の僕には何も聞こえない。そういうことにして彼女の咥内で舌をうねらせる。
抵抗しようと捩じらせる身体に魔法をかけ、動けないようにした。
「んンッ、ん゛ぅ〜!」
「んっ、可愛い・・・」
涙目になり始めたヒロインの顔に、無い筈の血液が顔に一気に押し寄せたような感覚がする。
一旦舌を引き抜く。僕は興奮を抑えきれず、勢いで彼女をソファに押し倒した。
ヒロインは酸素を求め、肩を大きく上下させて呼吸をする。
「はぁー・・・何すんの馬鹿っ!」
「早く治したかったんだろう?その為には血管を温めてやるのが一番良いのさ。」
「そ、そんなの自分でも出来るよ!」
「まぁまぁそう言うな。」
今の僕はきっと誰から見ても楽しそうに見えるだろう。
それはそうだ。今からしようとしている事がとても楽しい事なのだから。
楽にしてやるよ。
そう耳元で囁いて、僕は彼女の首元に顔を埋めた。
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R15?12?(事後報告)
(2017/09/25)
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