体は素直


 雨宿りに、と入った洞窟には少々艶のある声が雨音に混じって響いている。大人への成長途中にある甥の声は、覆いかぶさるラディッツの気分を程よく刺激していた。感情に乏しい彼がわざとらしく声を上げることはまずない。それが解っているからこそラディッツは口元に笑みを浮かべながら腰を押し進めた。

「っぁ……ッ、ん……」

 純粋に、与えられた刺激に対して感じるままに、甥は抑えることなく弱々しい声を洩らす。雨に濡れた髪が赤みを帯びてきた顔に張り付いて、いつもとは違う艶かしい表情を覗かせた。弟とも父親とも似ている顔つきだが、なぜかラディッツはこの甥には欲を感じてしまう。愛だの恋だの地球人の言う戯言なんてものはなく、もっと動物的な、本能的な部分で目の前の青年を求めてしまうのだ。
 肌に張り付いた濡れた服を脱ぎ捨てて、押し倒していた体を抱き上げ膝の上に乗せる。先ほどよりも深く挿さるそれに呻いた甥は鍛えあげられた逞しい身体に縋り付いた。

「おい、動けんだろうが」
「俺は、動かなくても、いいです」

 合わさった肌からじんわりと伝わってくる熱に舌打ちをしたものの、理性を以って甥の腰や背中を撫でるだけに留まる。我を通して抱いてしまうこともできるが、それをしないのはきっと地球に長く居過ぎたせいだろう。そんな不満のある言い訳を考えているラディッツなのだが、甥には自分の尻尾が左右に揺れ、そして甥の足に巻きつく様子をしっかりと目撃されてしまったのだった。