松岡江ちゃんにすごく好かれているようです。


※ヒロインのことが大好き(友達的な意味で)。
凛→ヒ←江
ヒロインあまり喋りません。


松岡江ちゃんにすごく好かれているようです。


──今日も美桜ちゃんは可愛いなあ…。

久しぶりに土日が休日になったので今日は大好きな美桜ちゃんとお出かけです!

「服可愛いー!あ、もちろん美桜ちゃん自身も可愛いよ!」

待ち合わせ場所に表れた彼女は女の子らしい花柄のワンピースを見に纏っていて、いつも以上に可愛らしい。

「そ、そうかな?ありがとう。江ちゃんも可愛いよ」

「えへへ〜ありがとう!」

はにかんで、そんなことを言うから本当に可愛い。天使、私の癒し…!

「じゃあ行こっか」

「うん」

美桜ちゃんの手を引いて促す。お出かけ中に手を繋ぐのも自然になってきた。

その事実に浸りながら、しばらく歩いていると前方に私と同じ赤色の髪が視界に入る。

「お兄ちゃん!」

「お、江。偶然だな」

「凛さん、お久しぶりです」

美桜ちゃんが微笑んで軽く会釈するとお兄ちゃんの頬が赤くなる。たぶん、私にしか分からない程度だと思うけど──。

──お兄ちゃんが美桜ちゃんのこと好きなの、私知ってるんだから。

渡したくない、というように彼女の腕に自分の腕を絡めて密着する。

「今日は美桜ちゃんとデートだから──」

邪魔しないでね、お兄ちゃん。

挑発的に見上げれば悔しそうな表情。

「またね、お兄ちゃん」

少しだけ優越感にひたりながら彼女の腕を引っ張る。

「次はどんなお店見ようか?あ、お揃いのアクセサリーもいいね!」

私たちの長い1日は始まったばかり。


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