これは一体何の仕打ちだ?今日はやけに冷えこんでいた。そのせいかコロールにはブルーマに降っている物と同じ物が降り積もっていた。いわゆる、雪だ。冷たくて白くて、そして凶悪な物だ。
こいつのせいで私は今空を見上げる羽目になったのだ。全く。全て溶けてしまえばいいのに。苛立ちを隠しきれず軽く舌打ちをすると上からガハハハと聞き覚えがある笑い声が聞こえた。
「何道端で寝てんだよ。あぁ寝ているんじゃ無くて転けたのか!」
ガハハハとまた愉快そうに笑い上げるオレイン。
私はおもむろに舌打ちをしたあとオレインを睨み付ける。
「…笑ってないで手を貸したらいいんじゃないかな」
「自分で起き上がればいいじゃねぇか」
「捻った」
私の言葉にオレインは「はぁ!?」と叫んだ後ちらりと私の足首を見る。足首は捻挫をしたのか赤く腫れていた。
オレインの顔に少し心配の色が見えた。
「痛むのか?」
オレインの質問に「少し」と答える。オレインは軽く溜め息を吐いた後、「ほら」と手を差し出してくれた。暫く雪の上に転がっていたせいか、差し出された手は温かく感じた。
オレインは私の腕を肩に回し、そのまま運んでくれる…
「!!??!?」
オレインは膝の下に手を伸ばして私を持ち上げる。いわゆるお姫様抱っこ、というモノだ。
一瞬、何をされたのか分からず、目が点になる。数秒後、顔を真っ赤にさせ講義の声を上げたのは言うまでもない。
(ちょ、ちょっと!離さないと斬りつけるよ!!)
(んな紅い顔で言われても全然怖く無いぜぇー?)
(100111)