2020
0629
中編/日々樹渉 水瀬
第2話没稿
「残念ですねえ、今日もフラれてしまいました」
大袈裟に肩を竦めて嘆いてみせれば、くつくつと笑い声が聞こえてくる。
朝から珍しい、と思いながらそちらへ視線を向けた。
「日々樹くんの言動は一般的には不可解じゃからのう。突然現れた男に告白されても驚くだけじゃろうて」
「おやあ、零がそんなこと言うなんて驚きですね!貴方の場合は初対面で告白しても成功するでしょう?我らが麗しの魔王様なんですからっ」
「それはどうかのう……我輩、おじいちゃんじゃから。それに日々樹くんとて、わざとフラれるように振舞っておる気がするのう」
「あぁっ、それ以上はいけませんよ零!その言い方だと私は彼女にフラれるということを楽しんでいるようじゃないですかっ」
戯れに話しかけてきた零とくだらない会話で盛り上がる。