眠れない夜
※雰囲気すけべ
目を閉じてからもう随分と時間は経ったはずだけれど、普段すぐに襲いかかる睡魔はどうやら不在のようだ。
その代わり…と言っていいのか、ぼくの隣で眠る恋人に触れたいという欲がどんどん溢れ出していた。
恋人同士なのだからそういう事は何度もしてきた。相性はかなりいい。それにどうやらぼくは相当彼女の事が好きらしい、何度触れ合っても満たされるのはその一時だけで触れ合えない時間が長ければ長いほど積み重なる一方だ。
「…」
寝返りをうてばこちらに背を向けて眠る彼女。
なんで、いつもはこっち向いて眠っているのに。
少し身体を寄せてサラリと流れる髪に触れればピクリと肩が跳ねる。
「……あんた、起きてるの?」
耳元で囁けば今度は大袈裟に身体が揺れた。
……なんだ、起きてたんだ。
でも、それなら丁度よかった。
彼女の後ろにピタリと張り付き脚を絡める。そっと這うようにして彼女の下腹部を撫でながら自分の熱を押し付ければ小さく息を吐く音がした。
これでぼくの意図は伝わったはず。
「ぼくもまだ寝付けないんだ、ちょっと付き合ってよ」
彼女の口から小さく漏れ出た声。
肩を押し仰向けにすると目が合う。その瞳の奥には僅かに熱が込められていた。
うん、とってもいい顔だな。