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ひざまくら



ひざまくら


「なまえ、ここ座って今すぐはやく」
「えっ、え、なっ、な、なにっ!?」

十分な陽の光を浴びてふわふわに乾いた洗濯物を取り込みリビングに戻れば何やら不機嫌そうな顔をしたグルーシャが私を見るなり自分の座るソファの隣を叩いた。

……えっ、私もしかして知らない間になにかしてしまった、のかな!
え〜っと……今までの出来事を思い出してみる。
午前中は洗濯掃除のあとグルーシャの相棒たちのコンディションチェックをして、普通にお昼を食べ……そして今。なんにも彼の機嫌を損ねるようなことなんて………ま、まさか、コンディションチェックに見落としがあったとか!?それでなにか問題が起きたから説教を……!

とりあえず洗濯物を広いスペースへ皺にならないよう置いてから隣にそろりと腰を下ろす。うう、これからグチグチと言われるのかな…グルーシャってちょっと細かいところがあってうるさいから(本人に言ったら絶対に怒られる)ドキドキと変に緊張して彼からの言葉を待っていた。

「動くなよ、ぼくは寝る」
「………………へ、あ、ちょっとっ」

そうあっけらかんと言って私の膝に頭を置いて横になってしまったグルーシャ。
えっ、説教じゃないの…!でもまあそれはそれで良かった……。つまり今朝のチェックに何も問題はなくて、ただただ私の膝枕でお昼寝をしたかったってことなんだよね。不機嫌そうな顔をしてたのはグルーシャのことだから素直にお願いするのは恥ずかしかったと…

チラリと下を覗けば綺麗な顔で眠る体勢に入ったグルーシャ。…いつ見ても寝顔可愛いな。

「なに、見すぎ、寝れない」
「ね、ねえ」
「………………なあに」
「枕になるけどせめてスマホロトムくんだけでも…」
「必要ない。ぼくを撫でるなりしてたらいいだろ」

そう言って今度は私のお腹側へと寝返りをうち瞳を閉じる。水色の髪から覗いて見えた耳はほんのりと赤くなっていた。
甘え方下手すぎでしょ…そこも可愛いからいいんだけれども。
グルーシャに向けていた視線をあげれば私たちを見守っていたのだろうアルクジラくんもそばにやって来て、どっしりと座り込むとそのまま寝始めてしまった。
うう、かわいい……。

この穏やかな空気になんだか私まで眠たくなってきた。
洗濯物やその後のことはあとの自分に任せるとするか…いや、やっぱりここはグルーシャにも手伝ってもらおう。